『マインドマップ資格試験勉強法』萩原京二・近藤哲生(090904)

 これまで『メキメキ頭がよくなる「超」思考法』(中川昌彦/実務教育出版)『できる大人はこう考える』(高瀬淳一/ちくま新書)『数学は暗記だ!』(和田秀樹/ブックマン社)『バカの人』(和田秀樹/全日出版)『趣味・教養を「武器」に変える 和田秀樹の“最終最強”知的生産術』 (毎日新聞社)『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介/ダイヤモンド社) 『スピーディーに何度も繰り返す! 速読受験術』(椋木修三/PHP研究所 )『翌日の試験はこれでカンペキ! 一夜づけスピード記憶術』(椋木修三/PHP研究所)『竹中式マトリクス勉強法』(竹中平蔵/幻冬舎)『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』(石井貴士/中経出版)『至高の学習法』(メディアファイブ編/メディアファイブ) と読んできた,「自称・学習法評論家」のアタクシ(茂木健一郎さんを1冊も読んでいないようではイカンのでしょうが…)の評価では,本書は,結構イケています。使えます。

■『限られた時間と労力で結果を出す マインドマップ資格試験勉強法』(萩原京二・近藤哲生/ディスカヴァー・トゥエンティワン/本体:1,600円)

 上の写真にあるように,カバー・帯には,売り文句がいっぱい。あんまり派手派手しいので,アヤシイ本なんじゃないかとちょっと警戒。帯には「最新の学習理論で差をつけろ!」なんていつでもどこでも使えそうな文句が書かれていますし…。しかし,読んでみると,よくまとまってます,本書は。「学習法」ということについて検討したことのない,高校受験前の中学2年生の子供や初めての「お受験」に臨む親御さんは,読んでソンはないでしょう。

◆合格がやってくる「黄金のピラミッド」(7ページ)
(1)最底辺:動機…なぜ,合格しなければならないのか
(2)下から2段目:戦略…何を,どのレベルまでどんな手順で
(3)3段目:戦術…五感をフル活用した全脳勉強法,記憶術
(4)最上部:セルフコントロール…スケジューリング,時間術,イメトレ法

 この「黄金のピラミッド」自体は当たり前のことでどうということはありませんが(とはいえ,こんな単純なことについても改めて確認するとだいぶ「行ける!」という気がしてくるものです),これが本書の骨格。

 これに「マインドマップ」という,思考のツールが組み合わされてきます。「マインドマップ」は本書のキモなので詳しくは省きますが,昔,ちょっと習った問題整理法の「魚の骨」(フィッシュ・ボーン)に似ています。課題(テーマ・問題点)があり,それから連想されること等をバシバシ書いていって(その書き方やカテゴライズの仕方はいろいろです),頭の中にあることをぶちまけて(近頃はこれを「見える化」なんて言ったりもするようですが)から優先順位をつけたりの整理をするんですね。「魚の骨」もそうですが,これも有名な「KJ法」の応用の一種といえると思います。これ,私の「お片付け」の方法ともよく似ていて,同じ荷物をただ改めて収納し直すだけでも不思議とかなり整理されるんですよね。

 (1)でまず動機をマインドマップをつくって固めます。以降は受験のテクニック(たとえば3ステップ学習法)+ところによりマインドマップも使うという感じ。マインドマップだけでなく,「目標は紙に書き出す」とか「音読せよ」とかの具体的に実行できる学習法が紹介されているのが本書の長所。最近出版された学習法に関する本を読んできて,似たようなノウハウが「パクリ合い」のように紹介されていることに驚きますが,それはともかくとして,体系だった学習法がコンパクトにわかりやすくまとめられています。

 2つばかり覚書。

●戦略をスケジュールに落とす(99ページ)…いい言葉ですねえ。仕事だったら,これができれば実行できたも同然!

●目標設定の3ステップ…達成期限を決める/達成状況の数値化/紙に書く(144〜145ページ)
 →シンプルでいいですね。これまた仕事だったら,これができれば実行できたも同然!


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