『まど・みちお全詩集』まどみちお・著/伊藤英治・編集(090416)

 中桐雅夫さん『中桐雅夫全詩』を読み終わった後,私はまどみちおさんの「朝がくると」という詩が大好きでして,本書を四谷図書館で借りてコツコツ読んできました。A5判・800ページ。

■『まど・みちお全詩集』(まどみちお・著/伊藤英治・編集/理論社/本体:5,500円)

 まどさんの作品では,歌になっている「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「いちねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などが有名なのでしょうが,「ドロップスのうた」「うちのおじいさん おばあさん」なんてのも,私は好きです。「うちのおじいさん おばあさん」はメロディのしっかりした記憶がなくて,ちゃんと歌えないのが残念。

 詩人の詩を簡単に引用するのははばかられるので,ちょっとだけ抜粋。

 明日へ かけのぼりながら
 あんなに昨日へ かけおりてゆく…
(「お宮の 石だん」より)

 はは おっぱいで
 ぱぱ かんぱい
 
 はか しんでからで
 ばか いきてるうち
(「ちがいくらべ」より)

 いつから こんなに
 土と水と太陽と空気が嫌いになったのか
 この四つから逃げださないかぎり
 絶対に幸せにはなれない…というように
(「いつから」より)

 実は,今回の大収穫と思っているのは「たんぽぽ」という短い詩。引用すると全部書くことになってしまうので,それはできないのですが,たんぽぽはひまわりの子で,太陽の孫というのにはしびれました。この詩のおかげで,今,タンポポを見るたびにうれしい気分になります。


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