|
『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』石井貴士(090415)
『竹中式マトリクス勉強法』(竹中平蔵/幻冬舎)に続いて,またまた勉強法関連の新刊を購読。
■『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』(石井貴士/中経出版/本体:1,400円)
これまでの『メキメキ頭がよくなる「超」思考法』(中川昌彦/実務教育出版),『できる大人はこう考える』(高瀬淳一/ちくま新書),『数学は暗記だ!』(和田秀樹/ブックマン社),『バカの人』(和田秀樹/全日出版),『趣味・教養を「武器」に変える 和田秀樹の“最終最強”知的生産術』
(毎日新聞社),『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介/ダイヤモンド社)
,『スピーディーに何度も繰り返す! 速読受験術』(椋木修三/PHP研究所
),『翌日の試験はこれでカンペキ! 一夜づけスピード記憶術』(椋木修三/PHP研究所),『竹中式マトリクス勉強法』(竹中平蔵/幻冬舎)という“勉強法関連読書リスト”に,また1冊加わりました。そろそろ「勉強法評論家」の駆け出し…ぐらいは名乗ってもいいかも。(^_^)
それはさておき,この本は相当売れている(売れた?)んですね。私の手元にあるものは,2008年8月23日第1刷発行で,2009年1月30日第15刷発行となっています。
本書も「実戦的」。なるほどね…とも何度も思いました。「お手軽クッキング」的に,取り入れやすく有用なことがたくさん書いてあります。ちょっといくつか覚書。
「1発のストレートで倒すのではなく、10発のジャブを当てる」このほうが、記憶には定着するのです。つまり同じものを何回も繰り返し復習するのです。(120ページ)
「1単語を1分間かけてじっくり覚えて、1時間で60単語覚える」より「1単語1秒で見て、1分間で60単語を見る。それを1時間で60回繰り返す」ほうが、はるかに記憶に定着する。(多少文を変形/124ページ)
→これ,『スピーディーに何度も繰り返す! 速読受験術』の「チリツモ学習法」とほぼ同じ話。
そもそもの頭のよさを引き上げるために「右脳」を意識的に使えるようにする。右脳は色に反応する(211ページ)。そこで,
普段はなるべく「青」で書く。重要なところは「赤」にする。これだけで、記憶に刻まれやすくなるのです。(212ページ)
さらに、
色がついている紙に、青ペンで文字を書くとよい(215ページ)
こんなことを知るだけでも,知らなかった人にとっては,「値千金」ですねえ。少なくとも試してみる価値はあると思えますよねえ。ちなみに私は手帳に,鉛筆(シャープペンですが)・赤ボールペン・青ボールペン・緑ボールペンで記入します。会議の書類などには,赤ボールペン・青ボールペン・黄色のラインマーカー・ピンクのラインマーカーなどを使用しています。全部,黒ボールペンで書くよりは見やすいし,頭にも残りやすい気がします。確かに。
本書で,本文以外で感心したことが2つ。
(1)本書冒頭の【「1分間勉強法」体験者の声】
(2)巻末に案内が掲載されている,実験的な「中経出版ネット書籍サービス」
どちらも新しいと思います。(1)は私は実のところ,予告編やコマーシャルが本編に紛れ込ませてあるようで好きではありませんが,とてもいい試みだと思います。(2)に関しては昔からの取組みの延長。いつか大きく花開くと期待しています。
最後に,持ち上げておいて落っことすみたいになってしまいますが,言わずにおられないこと。下の写真をご参照ください。
本書の帯にご注目(下左)。“6万人中1位!”というのは,代々木ゼミナールの全国模擬試験での石井氏の実績です。素晴らしいけど,模擬試験の成績をエバってどうよと思わないでもありません。まあ,これは実績なのでよいとして,その下には“本1冊が1分で読める「スピード学習法」”と書いてあります。本のサイズなど(判型・厚さ・文字の密度など/写真参照)にはいろいろありますけれども,それらの差異がまるでないかのように一緒くたにして,なぜ平気なのか私には理解不能。本書の主たる読者対象として想定されているのは「頭がよくない人」なんですかねえ?
“速読”関連商品の新聞広告などでも「本1冊が○○で読めた!」的なコピーをよく目にしますが,その本1冊ってのはどういう本なんだ? といつもゲッソリきてしまいます。ちなみに4ページの本があったとして,1ページに1字しか書いてなければ,1秒で本1冊分をすべて読み,内容を正確に覚えることも不可能ではありません。「あ・ほ・ら・し」とか「な・め・て・る」とか…。
さらにその下には,「信じられませんが、たった2日でできました」(38歳 会社員)なんて書いてあります。本書に書かれていることは,「できる・できない」ではなく「やるか・やらないか」ということなんですけどね〜。やればできるに決まっていることをやって,しかも「1分間勉強法」を「2日でできました」って喜ぶのもヘンですが,さらに宣伝に使うってのもまたさらにわからない。
本文はいい。それを売ろうとする帯がど〜もウソくさいんでゲスな…なんて思ったら,おお,これは,このところ学んでいる落語によく出てくる吉原の客引きの手口みたいなものなんだ…と気が付きました。してみるとアタクシは,そんなことを十分承知のうえで遊ぶのでない,田舎侍の役回りとなってしまったわけでございますねえ〜。「おめぇの帯がおらにはど〜にも,すんようでぎねぇだ」とか言うのね。あたたた。(>_<)
|