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『自殺うさぎの本』『またまた自殺うさぎの本』アンディー・ライリー(090219)
わが家の高校3年生の二女が,「おもしろい本を見つけた」と,買ってきた本。
■『自殺うさぎの本』『またまた自殺うさぎの本』(アンディー・ライリー/青山出版社/本体:900円)
文句なし。解説不要でおもしろい。
上の2つの絵のように,原則的にセリフなし(ちょっとした文字要素があるものも少々あります)。なので,世界中に通用する絵本であります。ウサギがいろいろ工夫をして死ぬんですな。
本書はイギリス生まれ。あたくしが(近頃凝っている円生さんのマネ)山口昌男先生の諸々のご著書(実はどれだかわからなくなっております)から学ばせていただいたところによれば,西欧では,ウサギはトリックスターとしてお馴染み。これがたとえばサルとかネズミとかタヌキとかクマとかリスではなくウサギであるところに,まず私は感動いたしました。
でも本書にあるような“ウサギ観”は,少なくとも私にはないんですねえ〜。鳥獣戯画のウサギも因幡の白ウサギもかちかち山のウサギも,本書のウサギとはだいぶ性格が違うように思います。ですので,(私を基準としてですが)日本人の多くは,西欧の人と同じような“ウサギ観”の持ち合わせがないので,西欧の人と同じように本書の“ウサギ味”を楽しむことは,おそらくできないんだろうなあ〜と存じます。いかがでしょう?
とはいえ,わが国の昔話にもウサギは多く登場しますし,ウサギはわれわれ人類に身近な動物ということは間違いがないでしょう。
作者本来の意図するところは,“トリックスター”だの“ウサギ味”だのなんて妙なことを言わず,そのまま“身近にいる可愛いウサギのコワイ行動”という,ブラックユーモアを単純に楽しんでほしいということだと存じます。そういう観点から言って,本書は文句なく解説不要でおもしろいのでした。
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