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『20世紀名言集【スポーツマン篇】』ビジネス心理研究所(090206)
私は「名言集」というのが大好きでして,本棚をちらっと見ただけでも,和田誠さんの(映画の中の名セリフを集めた)『お楽しみはこれからだ』シリーズ1〜7全冊,童門冬二先生の『人生が開ける 戦国武将の言葉』『心を強くする名言』,木田元先生の『一日一文 英知のことば』,山本周五郎の『泣き言はいわない』,寺山修司『ポケットに名言を』が目につきます。これらは名言そのもののよさに加えて,その言葉に関する,選者・筆者の文章がまた美味しいのでありました。
■『20世紀名言集【スポーツマン篇】』(ビジネス心理研究所/情報センター出版局/本体:1,400円)
本書は,その「その言葉に関する,選者・筆者の文章」が,お上品というかお決まりというか,こなれているというか無難な記述ばかりで,これが私には物足りませんでした(もしかすると「薄味」に気が付かない「味オンチ」ということなのかもしれませんが…)。とはいえ,元の言葉そのものについては,これは名言だなあ〜というものや,あの人ならこういうことを言うだろうなと思われる言葉は,もちろんいくつもありました。私のツボにハマったものをいくつかご紹介。
「自信はないけど、負けるのは嫌い」
(三屋裕子/元バレーボール日本代表/1958年福井県生まれ〉 55ページ
「子どものとき、砂いじりやトランプに時間を忘れて夢中になったよね。あれとまったく同じことなんだよ」
(インゲマル・ステンマルク/アルペンスキーヤー/1956年スウェーデン生まれ) 144ページ
→これは,「なんであんたは滑るんだ?」的な質問をされたときの,ステンマルクさんの答えだそうです。私もサラリーマンとして,よくこんな仕事を任せてもらいました。そういうときはかなり働けるんですよね〜。今も好きな分野の仕事をしているのですが,周囲からの干渉が多すぎて面白くない(まったく相手にされないのも淋しいのですが,夢中になって落語を聞いているときに携帯電話の呼び出し音が聞こえてくるドッチラケ感みたいなものを味わうことケースが多くてイヤになります)。
「集中力が高まって最高の状態になると,まわりのものすべてがスローモーションで見えてくる」
(ジョー・モンタナ/アメフト(49ers)/1956年アメリカ生まれ) 204ページ
→こういう経験をスケールは小さいけど,私も何度もしています。かつてレスリングの選手だったときに,まさにこれと同じ体験をしました。野球の川上さんが全盛時におっしゃった「ボールが止まって見える」も同様でしょう。仕事でも,後から考えると,わずかな時間にナンでこんなことができたんだろう? と思うことが,ときおりあります。私はこれを「異常な集中力」と呼び,だいぶ頼りにしています。
「自分の判断が正しかったからいい結果が出るという満足感がたまらない」
(篠塚健次郎/自動車ラリー/1948年東京生まれ) 209ページ
→物事がうまく行くとき,あそこのあれもこれも,みんな必要だったんだなんて思うことがありますよね。しかも,あのタイミングじゃなきゃダメだったんだとかね。こういうのは,上にある「集中力が高まっている最高の状態」にできることなんですよね。それを一瞬でなく,レースの間に何度も発揮するというのがラリーの醍醐味なのかもしれません。
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