『南国少年パプワくん』柴田亜美(080618)

 ブックオフで会計を終え,外に出ようとしたとき,ちょろっと目に入ったんですねえ。これが。『南国少年パプワくん』全7冊。7冊で350円。メチャメチャうれしかった。即購入。

■『南国少年パプワくん』全7冊(柴田亜美/エニックス/本体:各388円)

 この『南国少年パプワくん』は,1992年10月10日〜1993年10月2日まで,土曜日の19:30〜20:00にテレビ朝日系列で放映されていたらしいです。私には詳しい記憶は(毎度のことで)ないのですが,生まれてからず〜っっっと可愛い子どもたち(2008年6月18日現在,長女23歳,長男22歳,二女18歳)が,まさに普通にオコチャマで可愛かった頃,この番組が放映されておりました。

 長女1984年12月,長男1986年4月,二女1990年6月生まれ。この二女が3歳になるちょっと前(1993年3月とか4月頃でしょうか?)のある日の会話をauファイルでセーブ。これはわが家の宝でございますねえ。15年も前,私,多分34歳のときの二女との会話。

 私:もうすぐ何歳ですか?
 娘:え〜。3歳で〜す
 私:3歳ですねえ。
 娘:3歳おわったら,こん,こんどなんだ?(ちょっと不明瞭)
 私:4歳
 娘:ピンポーン(わかってないくせに…/ここ何度聞いても可愛い)
 私:えへへへ。
 娘:6月でした〜

 で,この日の二女とのやりとりの後ろで聞こえているテレビの音が『南国少年パプワくん』であります。

 当時私はよくわかっていませんでしたが,『南国少年パプワくん』はかなりすごい作品。おそらく今でもついてこられる人は,実のところ,そう多くはないのではないでしょうか。特に前半から中盤が,メチャメチャすごいと思います。不勉強な上の比較でナンですが,私には,大江健三郎先生や五木寛之さんが,一生懸命歴史だの社会だの文化だのを踏まえて,懸命になんらかの「世界」を構築されようとしているのと同様,この作品で柴田さんは「世界」をつくろうとしていたように見えます。善人・悪人・変態さんなどが共存する世界。

 上の画像のカタツムリは雌雄同体のイトウくん,右端はアミタイツをはいたタイのタンノくんです。この2人(?)は本書の,パプア君と並立する主役のシンタロー君の「おっかけ」。変態的なのは人間のシンタロー君でなくて,こちらの2人。

 この作品の面白さを子どもたちと語り合いたいなあ。終盤と最後が私は実は気に入らないのですが,それでも,この作品を読み終わったとき,パプア君はもちろんとして,イトウくんやタンノくんがとても愛おしい。そう思わせる筆力というか,画力というかがこの作品にはあると思います。

 コッパずかしいですねえ〜。「今日からおまえも友達だ!」ですものねえ。これをねえ,描いたのはエライ。このシーンが,本シリーズのキモ。「人間じゃ初めての友達だからナ」なんて,フォローも後であるけど,それはオマケ。私は生まれてから今まで「君は友達だ」なんて怖くて言ったことがない。多分,言われたこともない。「愛してる」ってのは何度か言い,言われたこともあるけど。「お友だちコクリ」には,相当の勇気と覚悟が入りますよね。

 どっちがどうだったか何という映画だったか忘れたけど,アラン・ドロンとブロンソンが無言で相手のタバコに火をつけるシーンとか,「スラムダンク」でミッチーとゴリが黙ってコブシをぶつけるシーンとか,まあ,ホントのところは,そこら辺が限度ですよね〜。あ,「カサブランカ」のラストで,警官のオッチャンがボギーに「新しい友情の始まりだな」とか言うシーンがあったことを思い出してしまった。。。(これは誤った記憶だったことが後日判明。ボギーが警官のオッチャンに言ったセリフでした。失礼しました)


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