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『信じる勇気が湧いてくる本』遠藤周作 (080427)
遠藤順子『夫の宿題』
に続いて,もう1冊遠藤周作先生関連。本書は不思議。遠藤先生が亡くなったのは平成8年9月。本書の発行は平成10年2月。発行の経緯がよくわからない。著作権の表示は遠藤順子さんになっていますが,「あとがきにかえて」を執筆されているのは,この本をまとめたと思われる加藤宗哉さん。編集部の注とか「まえがき」とかで教えてくれればすっきりしたのになあ…。
■『信じる勇気が湧いてくる本』(遠藤周作/祥伝社/本体:1,500円)
本書は,私が読書の後,これは忘れないでおきたいと,ちょっとメモするのと同じ,覚書のようなもの。遠藤周作先生のご著書の中から編者(多分,加藤宗哉さん)が持ってきた文章を並べたもの。ファンとしては,是非持っておきたい本。
遠藤周作先生のご著書を少なくとも100冊は持っている(ほとんど実家に置いたまま。すまんです。おふくろ様)私としては,私だけのオリジナルを作りたいとも思います。そのときは,索引をわかりやすくつくりたい。本書には「出典一覧」(たった38冊)がついていますが,その出典一覧から引用ページに戻れない。こりゃイカンであります。本の設計がよくない。でも,繰り返しになりますが,ファンとしては,是非持っておきたい。
少し孫引。
「君はまだ週に一度しか入浴してはならぬ」と言うかわりに「君は週に一度は入浴できるようになったんだよ」と言えば,内容は同じでも患者に与える感じは全く違ってくる。前者は制限だが,後者は患者によろこびと希望と自信を与える言いかただ。言葉の微妙なニュアンスのちがいが,何ものかに寄りすがろうとする病人心理に,どんな大きな影響を与えるか,若い医者は知ってほしい。 『お茶を飲みながら』(116ページ)
読書の好きな者にとっては本とは毎日たべる食べもののようなもので,あまた読んだ本のなかで滋養にならなかったものもあるけれども,滋養になった本はその時はそう思わなくても実は無数にあるのだ。 『よく学び,よく遊び』(166ページ)
「愛」とは捨てないということ 『お茶を飲みながら』(175ページ)
何か本の造り方がうまくないなあ〜という感じではありましたが,でもまあ,ファンにしてみれば,遠藤先生の言葉が並んでいるだけで何やら安心できてしまいます。
書名もねえ,どうでしょうねえ,私は違うと思いますねえ。帯の「どうすれば人を愛せるのか」なんてのも「ぜ〜んぜん違う」と思いますねえ。わたしの思い入れがきっと強すぎるのでしょう。「出来上がってしまったものに注文つけてどうすんのよ」ではあるのですが,黙っていられない。(^_^;)
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