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『テレビ消灯時間1』『何をいまさら』ナンシー関,『隣家全焼』ナンシー関,町山広美(080321)
2月末からのナンシー関シリーズ。『何様のつもり』『何が何だか』『何がどうして』,『何だかんだと』『何を根拠に』,『耳部長』『秘宝耳』,『何もそこまで』『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』『ナンシー関のボン研究所』,『天地無用 テレビ消灯時間6』『小さなスナック』と来て,最近また3冊読みました。満腹。もう当分いいわという感じです。
■『テレビ消灯時間1』(ナンシー関/文春文庫/本体:448円),『何をいまさら』(ナンシー関/角川文庫/定価:480円),『隣家全焼』(ナンシー関,町山広美/文春文庫/本体:476円)
■『テレビ消灯時間1』
本書は『週刊文春』連載の1996年3月14日号〜97年6月26日号をまとめたもの。ただでさえ芸能カンケイに疎いところ,12年も前の話ともなると,さっぱりだれだったかわからない人も出てきます。その辺はふっ飛ばしつつ読了。愛川欽也,池谷幸雄,神田うの,千葉すず,稲川淳二,川島なお美,片岡鶴太郎,中山秀征,和田アキ子,玉置浩二,郷ひろみ,河相我聞,水野晴郎,山田邦子,タモリ,ともさかりえ,とんねるず,その他多数の芸能人,番組について語られております。特に覚えておきたい文章はなし。何だか慣れてしまった。
■『何をいまさら』
これは主として1992年〜93年に書かれた文章をまとめたもの。「あとがき」によると,ナンシーさんの3冊目の単行本。「第1章:この人を見よ」「第2章:テレビ善悪の彼岸」「第3章:人間的な、あまりに人間的な」とまとめられています。ニーチェでございますねえ〜。とほほ感が漂ってます。3冊目の段階では,さすがのナンシーさんも「こんなダサイのヤダ」と言えなかったんですな。ちょっと引用。
(クイズ番組について) 実は私たちがそのサービスから得るのは「考えるよろこび」などではなく,正解の快楽なのだ。(110ページ)
なお,本書には1986年に発表された“「ニイミ」の西洋人”という,テレビ評論でない謎のですます調の文章が収録されています。これは貴重かも。
■『隣家全焼』
本書はナンシー関さんと町山広美さんの対談集。『CREA』連載の1996年10月号〜98年6月号と特別対談をまとめたもの。ナンシーさんは1962年生まれ,町山さんは1964年生まれ。対談当時は30歳前半〜半ばというところ。約10年前の話。話の中身はともかく,その言葉づかいの汚さに,わたしはもうゲッソリきてしまいました。ここらか,女性たちがオヤジ語で話すようになったのは…と思いましたねえ。ちょろちょろっとページをめくってみると…。
ナンシー すげぇ,やな子供(笑)。(16ページ)
町山 よし,貸しにしとくぜ。(18ページ)
町山 誰もカールスモーキーとは呼んどらんよ。(34ページ)
ナンシー (ミスチルの)桜井とかホントに着てたりするからなあ。(40ページ)
町山 ああ,もう憂国だぜ。(47ページ)
ナンシー 低い声の大きな口を開けて笑うガタイのいい,ちょっと歳のいった女だけどさ,それは女優・山口智子なわけじゃん。(74ページ)
今回の約1か月に渡る「ナンシー関シリーズ」が,私の生涯の中でどのような意味を持つのかよくわかりませんけれども,かなり満足しております。ほぼ飽きるまで読めてよかった。これからは,それなりに,古い友人に会うように,読んでいくことといたしましょう。
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