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『天地無用 テレビ消灯時間6』ナンシー関,『小さなスナック』リリー・フランキー,ナンシー関(080309)
『何もそこまで』『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』『ナンシー関のボン研究所』に続いての2冊。全然計画性なし,行き当たりばったりで購入して読んでます。そろそろリストを手帳にでも書いておかないと,また得意の“家にある本を買う”ってなことをやってしまいそう。で,これにビビッて買い渋りをすると,その本には2度とお目にかかれなかったりするんですよね〜。まあ,私の場合,それはそれで“ご縁がなかったんだな”と,即あきらめる“フラレ慣れ”みたいなモノも持ち合わせているので,それが精神的ダメージになることはありませんが…。
■『天地無用 テレビ消灯時間6』(ナンシー関/文春文庫/本体:448円),『リリー&ナンシーの小さなスナック』(リリー・フランキー,ナンシー関/文春文庫/本体:543円)
■『天地無用 テレビ消灯時間6』
何と「週刊文春」の連載(多分「テレビ消灯時間」というコーナー)をまとめたシリーズの最終回(2002.6.20号/ナンシーさんは2002.6.12没)から読んでしまいました。ま,いいですけど。ちょいと本文から。
「おしゃれカンケイ」は,これは主に司会の古舘伊知郎の働きであるが,ただ甘く持ち上げる接待ではなく少量の塩を利かせることで(これが古舘の役割)より大きな効果があがるという,うまい循環が出来あがっている。この「塩」の役割をさせたら,古舘の右に出る者はいない。(28〜29ページ)
う〜ん。すごい。スカッときますねえ〜。なお,巻末に山藤章二さん,南伸坊さんとの(ど〜にもノリが合わない)3回の鼎談が掲載されています。それと,文庫本でお楽しみの「解説」は(これまた,ど〜にもノリが合わないところを)坪内祐三さんがムリやりマトメておられます(坪内さん,この解説を書くのは結構ツラかったんじゃないかなあと思われます)。
■『リリー&ナンシーの小さなスナック』
「CREA」で2000年秋から連載されていた対談をまとめたもの。リリー・フランキーって女性かと思ってました。私。(^_^;) だれともこの話をする機会がなくてよかった。リリーさんが,『東京タワー
オカンとボクと、時々、オトン』という作品の著者だということは知ってたんですけどね。ってなわけで,2002年に亡くなったナンシーさんは,2005年のリリーさんの大ブレイクを見逃しちゃったんですねえ。う〜。
さて,この対談を読んでわかったこと。ナンシーさんとリリーさんは1962・3年生まれで,私と坪内祐三さんは1958年生まれ。何かねえ,年代的に近いようで,実は,話してみると“ど〜もノリが合わない”という感じ。対談の内容がツマラナイというわけではないけれども,ツボにはまらない。ここで「話題がツボの内側に来ないと何も言えないツボウチユウゾウ」なんてことが頭をよぎったのは,多分,夕方「笑点」を見たからでしょう。どうでもいことですが。
この対談も,2000年9月号から,ナンシーさんが(2002年6月に)亡くなるまで対談が続いていきます。2002年1月号のところでは,以下のような発言があります。
ナンシー 私は,ナンシー関で10年後も消しゴム彫ってるのかな。ま,間違いなく彫ってるんだろうな。(253ページ)
2002年7月号分の対談の後にリリーさんによる追悼文があり,さらに巻末にはリリーさんの「文庫本あとがき」があります。この追悼文と「文庫本あとがき」は,リリーさんファン必読の文章だと思います。
それにしても,だれも言ってやれなかったか。「ナンシー,ヤバイよ。デブすぎだ」とか…。あの身体で,相当目も悪そうな女性が必死にテレビを見て(棟方志功のように)消しゴムを彫り,文章を書いていたら何も言えないものでしょうか。それを言わせない迫力が,おそらくナンシーさんに備わってしまっていたのでしょうねえ。ふ〜。
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