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『何もそこまで』『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』『ナンシー関のボン研究所』ナンシー関(080309)
『耳部長』『秘宝耳』からちょっとだけ時間を置いて,「怒濤の“ナンシー関”特集2」に突入。
■『何もそこまで』『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』『ナンシー関のボン研究所』(ナンシー関/角川文庫/本体:各476円)
前回のシリーズですっかりナンシー節にはなじみました。せっかくなじんだのですが,ナンシーさんがもうこの世にいらっしゃらないことが,チクっ,チクっと胸に痛い。以下,例によっていくつか覚書。
■『何もそこまで』
10年後,ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。(36ページ/1995年10月の文章。これは時期はハズレましたが,今後どうでしょうねえ)
私は,みのもんたは嫌いであるが,この『珍プレー好プレー』のナレーションだけは認める。文句なく上手い。日本一である。(中略)みのもんたという人は良くも悪くもその場限りの人なんだなと思うことしきりだ。(中略)この人は,基本的に「茶々を入れる」だけの人だ。(140〜141ページ/まったく同感。何でみのさんがこんなに売れてるのか私にはわからない)
■『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』
本書は面白かった。「記憶スケッチ」とは,提示されたお題を記憶のみに頼って描くことで,たとえば「カエル」というお題にシロウトさんが投稿してきたものからナンシーさんがいくつかを取り上げ,コメントするというつくり。昔の「キンどん」のイラスト版という感じです。この企画はかつていとうせいこうさんと押切伸一さんがオリジナルだそうですが,ホンモノのイラストレーターのナンシーさんこそホスト役として適切というところ。もちろんナンシーさんならではの「コメント」も可笑しい。これは,名著。
■『ナンシー関のボン研究所』
本書はナンシーさんが,サイト「Nancy
Seki's Factory ボン研究所」で書かれたコラムなどをまとめたもの。ナンシーさんのメインの仕事は雑誌媒体での「テレビ批評」だと思いますが,個人サイトもされてたんですね。「プレゼントフェア」なんて企画(制作した消しゴム原版を読者にプレゼントとか)を実施されたりもしています。このコラムが結構コタエるのは,2000年4月から日付順に並んでいること。最後は2002年5月1日(亡くなられたのは同年6月12日)。そうそう。この年の1月5日には「謹賀新年 今年もよろしく」という文章が入っています。ああ,そういえば,昨年6月に亡くなった元上司から正月に年賀状が来ていたことに年末気づいて,ちょっとコタエたなあ〜と思い出しました。そりゃ,そうなっちゃうのが普通なわけですよね,考えてみれば。でもやっぱり改めてそんなハガキを見たり,文章を読んだりするとシンミリしちゃいますよね。
ちなみに,『何もそこまで』のカバーの坊やは1981年頃テレビコマーシャルでダンスをしてた「エマニエル坊や」です。当時6歳だったそうです。
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