『何だかんだと』『何を根拠に』ナンシー関(080224)

 『何様のつもり』『何が何だか』『何がどうして』の続き

■『何だかんだと』『何を根拠に』(ナンシー関/角川文庫)

 ナンシー節にだいぶ慣れました。

■『何だかんだと』
 本書の終わりのほうには,芸能人の公式サイト訪問記,オリジナルのTシャツプリントギャラリー,みうらじゅんさんの解説が載っていますが,これらはほぼ無視してよろしいかと存じます。面白いのはやはり,版画とテレビ・芸能人に関するコメント。でも,スキャンしたい画像はありませんでした。

 過剰(だけど心はない)な徳光と足りないV6(47ページ)

 2000年の24時間テレビの後の記述。今もそのまんまだと私は思います。(^_^;) いかがでしょう? V6は2000年と比べて大きく成長しているでしょうか?

■『何を根拠に』
 本書の前半の映画評は,私にはあまり面白くありませんでした(ワケわかんない座談会とか対談が入ってるのも好かんであります)。それでも『どついたるねん』と『サンタ・サングレ』は観たくなりましたが…。『どついたるねん』に関する記述。

 とにかく出てる人が,みんな役にハマってて見事だ。相楽晴子なんか,あんなにいい相楽晴子が世の中にあったかと思うほどいい。(中略)美川憲一。(中略)観客のハートをガッチリつかんだな。(中略)ホンモノの気迫を感じた。(中略)とにかくすごいとしか言いようがない。(中略)他も,(中略)大阪ならではの,かつワンアンドオンリーな顔ぶれが,これでもかこれでもかとたたみかけるようにスクリーンに登場する。(中略)で,何といっても主役の赤井。(25〜26ページ/本当はまだ続きあり)

 ナンシーさんがこんなベタ誉めをした文章というのは珍しいでしょう。シラフで書いてますよねえ? と(元?)アル中オヤジは思ってしまいます。

 後半のテレビ批評は読ませてくれます(メディア・ジャンキーと題されています)。同じ角川文庫の『何様のつもり』とかぶってる部分があったのにはちと“これ,あり?”と思いましたが…。

 クイズ番組は「何もできない」「単なる」「タレント」にとって,ものすごくありがたい仕事場になっている。「新曲を出せない歌手」や「映画に出ない俳優」「笑いのとれないお笑い芸人」が「マルチタレント」などというふざけた肩書きを恥知らずに名乗って,その実,いろんなクイズ番組を渡り歩いているのが現状だ。(182ページ)

 これ1991年か92年に書かれた文章です。今でも十分通用します。ぞっとしますね〜。テレビの影響力の大きさを考えると,この停滞というか体たらくは,まさに日本の政治の現状やら国際競争力の低下やらを象徴している感じがします。本書では,「そのままでしばらくお待ち下さい…」という作品をスキャン。携帯添付画像として使える場面があるかどうかよくわかりませんが…。

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