『何様のつもり』『何が何だか』『何がどうして』ナンシー関(080224)

 最近,携帯メールで,文字だけでは何か淋しいので,季節の花の写真などを添付したりしていたのですが,ふと,“もしかしてナンシー関さんの消しゴム版画を添付したらかなり面白いんじゃないか?”と思いついたのでした。で,早速わが家にあった『ナンシー関の顔面手帳'94夏』(シンコー・ミュージック/初版本/背ヤケ)と『信仰の現場〜すっとこどっこいにヨロシク〜』(角川書店/初版本/カバー少々キズ)からいくつかスキャンしてみたら,これがやっぱりハマります。極上の絵文字になります。セリフもついてるし…。ここだけのは(↑)なし。ほんまに…。

■『何様のつもり』『何が何だか』『何がどうして』(ナンシー関/角川文庫)

 そんなまったくもって不純な動機でナンシー関さんの本をまとめ買いしておりました。もちろんナンシーさんの文章も面白いのですべて拝読。ちなみにナンシー関さんのことを御存知でない方のために思い切り簡単に紹介させていただくと「消しゴムの似顔絵版画と主にテレビに関するコラムで有名だった女性。1962年青森県生まれ,2002年逝去」。以下,覚書など。

■『何様のつもり』
 ま,私なんざぁ放っとけば1日中テレビ観ながら消しゴム彫ってるような人間ではあるが(104ページ)
 私は(中略)常識と非常識両方のパターンをたくさん知りたい(中略)それは多く知っていれば知っている程,常識と非常識の両方を笑えるからである。(137ページ)

■『何が何だか』
 巻頭カラー「顔面雑貨店 あるいはコンセプチュアル・アートの試み」が面白い。「エアジョーダン95年モデル」のモデルを前田忠明(芸能レポーター)にした「エア・チューメイ」,「清水健太郎のソフトモカシン」とか。第4章の雑誌批評は不発。その他の文章と消しゴム似顔絵版画(松居直美とか中井美穂とか女性で,しかもそれほど特徴があると思えない人が似てるのには感動)は上々。ただし汎用性のある,セリフ付きかつ誰の版画なのかわかりやすい,スキャンしたいと思った作品はなし。

 私たち見ている側は,口ではスターを待ち望んでいると言いながら,一方でそれを阻んでいる。うっとりと眺めるよりも,引きずり降ろして咀嚼する楽しみを習慣づけてしまったのである。(67〜68ページ)

 旅行雑誌について書き出したところで,中島みゆきの『あたいの夏休み』の歌詞を引用した後,
 あー,泣いてしまった。泣いている場合ではない。(194ページ)
…なんて文章あり。この“素”はナンシーさんにとって大事だった模様。財団法人ヤマハ音楽振興会の許諾を取るという手間と費用もかけている。ナンシーファンの私としては,あっていいとも思う。が,しかし,これはかなり唐突な印象。

■『何がどうして』
 トミーズ雅「歌ってるでえ」(95ページ),華原朋美「ひゅーひゅー」(125ページ)スキャン。特にメモしておきたい文章なし。でも約10年前のテレビの状況がわかって面白い。「20年我慢したんだ言わせてくれ。桃井かおりよ,ふつうに喋れ」には笑った。「にずゅっぷあすぇんつぉあっぷじぇそぉ」(20%アップでしょ)(124ページ)だって!!

 左は『何様のつもり』の141ページより。たとえばこんなのをグレースケールでスキャンするか,カラーで取り込んでグレースケールにするかして,左右のサイズを240ピクセルにするってのが,私の画像処理の仕方。
 で,これをたとえば,重い荷物を運んだとか,たくさん歩いたけど元気,みたいなメールに添付するのでございます。これが結構面白い(容量食うので迷惑かもしれないと少しだけ思いますが…)。本のカバーの左の写真にあるように森繁さんだとわかる版画のコメントだとさらにインパクトがあります。ウイッキーさんの「ハバナイスデー」(『ナンシー関の顔面手帳'94夏』27ページ)など,重宝してます。

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