『全一冊 小説 伊藤博文 幕末青春児』童門冬二(080202)

 『人生の歩き方はすべて旅から学んだ』『器量人の研究』『石田三成』に続いて約720ページ,厚さ27ミリの本書を読みました。

■『全一冊 小説 伊藤博文 幕末青春児』(童門冬二/集英社文庫/本体:1,048円)

 この『幕末青春児』という小説は,インターフェロン加療中の1994年5月22〜23日に読んだことがあるのですが,今回は気分を変えて文庫で再読。IFN加療中とか,今回もそうですが,私は気分や体調がすぐれないときは,ちょくちょく童門先生か遠藤周作先生に助けてもらいます。

 ほぼ14年ぶりに再読。新鮮。初めて読んだみたいではあったのですが,読後感は“前回と同じように爽やかだな”と感じたりするのが妙なところ。維新を迎える前でこの話は終わります。この14年の間に,童門先生の作品を中心に歴史小説を読んだりしてきて,少しは知識が増えています。本書に登場する高杉晋作,吉田松陰,赤根武人,川路聖謨,横井小楠,坂本龍馬などは何だか知人のような気さえします。

 伊藤博文というと,昔の1,000円札にあった髭の長い,初代内閣総理大臣とか韓国統監府統監とか元勲とか,ともかくエライというイメージが強いのですが,もちろん,駆け出しの時代はあり,それを描いたのがこの小説です。読むと元気が出ます。

  


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