『人生の歩き方はすべて旅から学んだ』童門冬二(080116)

 カバーのイラストがいいですね〜。南伸坊さんでございます。童門冬二先生によく似ています。ピンクの帯があるのもいい(下左)けど,やっぱりイラストの全部も見たいので載せておきます(下右)。

■『人生の歩き方はすべて旅から学んだ』(童門冬二/PHP文庫/本体:590円)

 童門先生は,すでにPHP文庫で『人生で必要なことはすべて落語で学んだ』『人生で大切なことはすべて映画で学んだ』を出されており,本書は同様のシリーズの3冊目。先生はこれまで,こうしたことについては,まとめては書いておられなかったようですが,PHP文庫に童門冬二先生の「心の三畳間」に入れる優秀な編集者がいらしたんですかね。よくこのテーマで書いて(まとまて)いただけたものだと思います。

 本書で取り上げられている地域がシブイ! 青森県弘前市,青森県鰺ケ沢町,福島県会津若松市,長野県飯山市,静岡県富士宮市,福井県大野市,京都府京都市,兵庫県三木市,岡山県津山市,岡山県総社市,福岡県北九州市門司区,福岡県八女市,熊本県八代市。

 先生,お元気で何よりでございます。2007年には傘寿(80歳)を迎えられ,どこだったかのご講演で,「森光子さんと日野原重明先生には勇気づけられています」とおっしゃっておられたことが印象に残っています。森光子さんはでんぐりがえしを封印されてしまいましたが,「危険なプレー」は,ファンとしては避けていただいたほうが安心です。

 岡山県総社市の項。「鬼は先進的渡来人か」「鬼退治の実相」の部分では心臓がバクバク来ました。古代の話。

 中央政府から派遣された吉備津彦が温羅皇子のこもる鬼ノ城を攻めた。このときの戦いについては,互いに魚になったり動物になったりしたという伝説がある。(要約/228ページ)

 童門先生はこの戦いを「地方自治に対する中央集権の勝利」であり,古代の“鬼退治”ではあるが,こういう扱いとなってしまったのは「大和朝廷のPRの勝利」であって,この温羅皇子については,「もっと掘り起こしの必要がある」と指摘されています。私の勉強不足なのでしょうが,大好きな「桃太郎」の話はこのように見ることもできるんですね。私は「渡来人」の歴史としても,他の例も含めて掘り起こしていただきたい。歴史学的にも文化人類学的にも心理学的にも「桃太郎」から得るものは多そうですねえ〜。

 本書では,私は,昨年までさんざん伺った九州の,福岡県八女市,熊本県八代市の項を特に興味深く拝読いたしました。「九州行きてぇ〜」とモーレツに思いました。博多から入って北から回って,唐津,嬉野,熊本,別府で4泊5日か,湯布院と黒川温泉も行って6泊7日。野宿込みで一人で行けば,この6泊7日コースも可能そうですけどねえ…。

 イラストが面白いので,下にはこれまでの3冊にリンクを貼っておきます。ビジュアル的に巧妙すぎ???(笑)

  


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