『ちょい太でだいじょうぶ』鎌田實(071203)

 健康関連の本を久しぶりに読みました。鎌田實さんは,いろいろなところで目にする有名なお医者さん。このところ「メタボリックシンドローム」なんてことがいわれて,私などもいちおうビビっているわけなんですが,「そんなに神経質にならんでもええがな」的にまとめられたのが本書。2006年9月30日第一刷。私が読んだのは2006年11月14日第二刷。速攻で増刷されたようです。

■『ちょい太でだいじょうぶ』(鎌田實/集英社/本体:1,600円)

 帯(裏表紙側)には「メタボリックシンドロームの該当者とその予備軍である全国2700万人に贈る,渾身の,緊急メッセージ」と書いてあります。読んでいて気になったり覚えておきたいページに付箋をはさんでいったら,半分ぐらいのページにはさむようになってしまいました。鎌田先生は,優しい口調で読みやすく大事なことを示してくださいます。優秀な臨床医だということがよくわかる。どういう理由があるのかわかりませんが,カバーのイラストだけ南伸坊さん。以下,ざっと覚書。引用が異常に多過ぎに見えるかもしれませんが,大丈夫。もっとたくさんの「いいこと」が,この本には書いてあります。

内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)…日本国内で有病者と予備軍を合わせて2,700万人。中高年男性の2人に1人,女性の5人に1人が当てはまるらしい。(7ページ)
60代,70代で倒れると,内臓の力がある分,介護を受ける期間が長期化する傾向にある。90代まで元気だと,倒れても介護の期間が短いことが多い。だから(中略)「ぴんぴんころり」のコツは健康に長く生きること。(15ページ)
健康寿命とは,食事,排泄,着替え,入浴,移動など,身の回りのことが自分でやれる,また,やろうとするための精神のコントロールが十分できている時間。(中略)これからは「健康寿命」を延ばすことを目標にしたい。(18ページ)
生活習慣病のほとんどが,血管の老化によって引き起こされている。(22ページ)
日本の糖尿病有病者は740万人と推定されている。(中略)予備軍が,さらに880万人。(23ページ)
高血圧症の有病者は3100万人,予備軍は2000万人もいる。(23ページ)
高脂血症の有病者も約3000万人(23ページ)
血管の病気の悲しい結末として,心疾患や脳卒中で(中略)平成16年だけで28.8万人が亡くなった。(23〜24ページ)
日本人の約3割が血管の病気で亡くなっている。(24ページ)
おお太の人はまずBMI26を目標に。BMI26の人は正常域上限の25を目標にすればいい。(44ページ)
男性で最も長生きできるのはBMI23.0〜24.9。女性もBMI20〜30の間では死亡率の差は見られなかった。男女ともに最も死亡率が高いのはBMIが18.9よりも低い「やせ」だった。(58ページ)
「やせ」よりも「ちょい太」がいい。(59ページ)
脳にとってもちょい太がいい。(60ページ)

メタボリックシンドロームは,原因から考えたら「食べすぎ,運動不足症候群」と呼んでもいい。この症候群から脱するには,食生活の改善と運動習慣の徹底が必要だ。(74ページ)
運動すればうつにも認知症にもなりにくい(82ページ)
健康は目標ではなく手段。自分らしく生きるために健康が必要。(106ページ)
 →ですねえ。これが,今の私に最も説得力がある「健康でいろよ」の理由。
子どもの肥満には,個食化やファストフードや甘い菓子,清涼飲料水の問題が大きいと思う。(119〜120ページ)
ぼくたちの地域(諏訪)を,健康で長生きの地にしてくれている食文化の一端は蕎麦,馬肉,寒天,川魚,野菜,きのこのような気がしている。(137ページ)
血管に影響を与える「七悪三善一コウモリ」(141ページ〜)
 七悪…肥満,高血圧,ストレス,高脂血症,タバコ,糖尿病,高尿酸血症
 三善…運動,ニコニコしていること,食物繊維の多い食事をとること
 一コウモリ…アルコール
コレステロール値は260くらいまでは恐れる必要はない。特に女性はあまり気にしなくてよい。(147ページ)
絶対太らないこと。ちょい太でも大丈夫。これであなたも健康で長生き。(162ページ)
魚に含まれるEPAとDHAは攻撃性や敵意性,自殺衝動などを抑える働きがある。(179ページ)
ぼくは患者さんや地域の人々に,週に5日は魚を食べようと提案している。(ただし,揚げ物はEPAとDHAが溶け出してしまうので避けたほうがいい)(179ページ)
満腹はよくない。(193ページ)
 →酒も同様。満腹まで飲む習慣がイカンのでありますねえ。
食物繊維たっぷりの食事をしていると便は浮く。いちばん簡単な健康チェック。(196ページ)
いい眠りがあなたをやせさせる。(205ページ)
食と眠りはだいじな生活習慣である。これが壊れると,体と心の健康がアブナイ。(209ページ)
抗酸化力を高めれば生活習慣病になりにくくなる(220ページ)
抗酸化物質は緑黄色野菜,エビなど色のついたものに多く含まれる。(221〜222ページ)
大豆の力…納豆・豆腐・枝豆を食べよう。(242ページ〜)
納豆+メカブ+ごまはうまい。(243ページ)
みそもいい。具だくさんみそ汁がオススメ。(244ページ)
唐辛子もいい。キムチも。(250ページ)
骨粗鬆症予防は,食事・日光浴・運動。(255ページ)
国民皆保険は世界に誇れる社会保障制度。(257ページ)
宮崎名物・ひや汁は健康長寿の食べ物。(263ページ)
日野原重明先生に10年日記をプレゼント。先生は気に入ってくれたらしい。10年先をイメージ。そのときは104歳。(267ページ)
一病息災,生きがいをもつ(271ページ)
自分は健康だと思うことがだいじ。(275ページ)


Google


TOPへBACK

このサイトは「目次部分」「本文部分」という2分割の画面で表示される仕様にしていますが,検索エンジン経由ですと単独のページがピックアップされる場合があります。そのような場合には,恐れ入りますが以下をクリックして,新たにアクセスし直してください。
【注】2分割で表示されている場合に下をクリックしますと,フレームの中に2分割の画面ができてしまいますのでご注意ください。その場合はブラウザの「戻る」ボタンを押していただくと,現在の画面に戻ります。
http://homepage1.nifty.com/kanen/