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「キスリング」展カタログ(071124)
10月21日に「キスリング」を見に府中に行ってから約1か月。ようやくそのとき買ったカタログを全部読みました。
■「キスリング」展カタログ
時間が経ってしまってわからないのですが,これ,いくらだったのかなあ? カバーにも奥付にも値段が入っていません。2,000円はしたような気がしますが,定かではありません。すみません。やっぱりね。カタログを読むと勉強になりますね。で,できればこの知識を持ったところで,もう1回見に行けるといいのでしょうが,この展覧会は今,愛知県の松坂屋美術館に行っているようです。松坂屋美術館って,あの栄の松坂屋さんの中にあるんですかね? あそこで食べた「ひつまぶし」は美味しかったなあ〜。
さてさてキスリングでございます。エコール・ド・パリの画家というと,何となくお金がなくて大変そうなイメージがあるんですが,キスリングはさほどお金に困ったりはしないし,2度の大戦に巻き込まれはするのですが,他の人たちに比べるとうまく切り抜けたという印象です。パリでも亡命先のアメリカでも名士でいられたし,家庭的にもうまくやっています。いやゆる「成功した人」なんですね。で,その存命当時の成功ぶりと比べると,今はどうでしょうか? ユトリロとかシャガールのほうが知られてませんか? というところですよね。そんなわけで,ま,キスリングを見直してみようというのが,この展覧会の趣旨なのでした。で,私は第一印象として,下のようなことを書きましたが,それは本当にそうなのでした。
私は静物画や風景画はきれいなんだけれども何かしっくりきませんでした(特に若い頃の作品はセザンヌの真似か?という感じのものが多かったです)。
で,さらにカタログを読んで,カタログにある絵を見て思ったこと。キスリングって器用なんですね。だもんで,ヒトマネもすぐできる。これってマチス?とかブラマンク?とか,ベラスケスの真似でしょ?とか,最後の作品である《ガリ神父》なんか,最後はアングルなんですか? と思います。
風景画も静物画もいいといえばいいんですけど,ポンと「これ,キスリングなんだけどわかります?」って出されても,まずわからない。色々な表現ができた人なんだけど,ピカソみたいに乱暴に印象的に変身できなかったもので,結局キスリングらしいと評価されるのは,ワンパターン気味の,不安気な女性や子どもってことになってしまっているのでしょう。でも,それでいいじゃん。じゅ〜ぶん,すごいことジャン。というのが私の結論でございます。ルオーを見たいとか,ユトリロを見たいとかと同じように,キスリングを見たいって思いますものねえ。シャガールとかクレーとかもね…。
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