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『ブリキ男』秋山祐徳太子(071118)
東京の人はこの人のことを記憶してますよね。かつて都知事選に立候補した「変なゲージツ家」。
■『ブリキ男』(秋山祐徳太子/晶文社/本体2,200円)
まいったなあ。この本はおもしろかった。高かったけど。晶文社さんの,このテの本(たとえば『闇屋になりそこねた哲学者』,『月の輪書林それから』)にはハマルわ。編集・中川六平さん,装幀・平野甲賀さん。
陰部がいやに痒いので,いつも使っているキンカンをつけたことがある。ところが手がすべって亀頭に塗ってしまった。火がついたように痛い。すぐ洗えばいいのだが,そのまま,外に飛び出した。だれかが言っていた。そんなときは,思いきり走ることだと。私は走りぬいた。気がつくと田町方面に向かう聖坂を下っていた。痛みがおさまり,そば屋に入り,酒を飲みながらつくづく考えた。私という奴は,一体何者? つくづく面白い奴だと自画自賛してしまう。(262ページ)
金払って,こんな文章読んでナンだってな気がしないでもありませんが,私は好きだなあ,こういうの。あ〜,おもしろかった。
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