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『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』遙洋子(071012)
今,売れに売れている上野千鶴子先生の『おひとりさまの老後』を読みたくて仕方ないのですが,訳あって新刊でない価格で買いたいこともあって(そうです。そういう訳でして),その前にちょっとワンクッション。
■『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(遙洋子/ちくま文庫/本体:620円)
とても楽しい読書でございました。特に遙洋子さんが勉強をしていく過程と,そこで描かれる上野千鶴子先生が…。
上野ゼミに入ってすぐの頃のことを,遙さんは次のように書いています。
同じ青春を過ごした時間のなかでこれほどの差はいったいどこでできたのかと,私は皆が宇宙人に見えた。才能は異質だから才能たり得るので,才能が集結するとそこではそれはあたりまえのことになる。この教室では私こそが宇宙人だった。(26ページ)
また,尊敬する上野先生をこんなふうに言っています。
私の知りうる限り,上野千鶴子はジェンダーバランスの針が,もっとも両極に振りきれて共存する構成体であろう。
少女と悪魔の両側面がそうである。ミニスカートで,キャピッとぶりっこをするかと思えば,左手をズボンのポケットにつっこみ,右手で髪をかきあげながら,軽く眉間に皺をよせ,物思いの表情で,少し猫背にして歩く後ろ姿は,男前度一〇〇である。荒れ狂うと誰にも止められない反面,カワイイもの系が大好きというさまは少女度一〇〇。あくまで勝手な判断だが。(174ページ)
この本を拝読する限り,上野先生の,ゼミでの厳しさはすごいですねえ〜。これについてくる学生さんがいるというのが頼もしい。また,半ベソかきながら,仕事をしながらその中で奮闘していた遙さんも素晴らしい。いろいろ困りつつ,学んでいくドキュメントとして,この本は高校2年の娘に渡します。
私にとりましては,フェミニズムに関する勉強にもなりました。混乱している頭の中に,混乱をまたたくさん放り込むことを「勉強」と言っていいならば,ですが…。
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