『ふにゃふにゃ日記』菜摘ひかる(070923)

 ブックオフで。“お。見かけたことのある名前”ということで購入。

■『ふにゃふにゃ日記』(菜摘ひかる/主婦と生活社/本体:1,200円)

 『風俗嬢 菜摘ひかるの性的冒険』を読んだのは,2004年のことでした。あれから3年も経ってるなんて信じがたい。時間が経つのは早いなあ。

 この本は2002年11月の発行。菜摘ひかるさんは,風俗(イメクラ)に勤めながらライターもやり,イラストや漫画も描くという多才ぶりを発揮。文章もお上手だし,私はイラストも悪くないと思います。“へええ〜,すごいねえ”と感心。でも,主婦と生活社が出していい本なんすかねえ? これ? ま,売れりゃ何でもいいのかもしれませんが…。

 読んでいて,ポロっポロっと,菜摘ひかるさんが家庭的に恵まれておらず,男性不信・母親不信みたいだな〜と感じさせる記述があり,とても気になりました。

 わたしの人生の目標は,うーんそうねえ,まずひとつめは母のような女にならないこと,経済的に男に頼らず自分で稼いで生きる意欲をいつまでも維持すること。ふたつめは父のような男と結婚しないこと(中略)。みっつめは自分のような娘を産まないこと,自分のような娘に育てないこと。以上。遺伝子になにがなんでも逆らって生きていくのだ。(96〜97ページ)

 なんてね。切ないなあ。

 「あとがき」を読んだら,うつ病みたいになって治療中とのこと。その後,どうなったのかと思って,ちょっとネット検索したら,何とこの本が出た,2002年11月の4日に29歳で亡くなっておりました。もう1つ引用。

 金曜日なのに遅番が8人しかいなくて,夜はずっと,つきっぱだった。きょうは7本ついて,手取りは6万8000円。毎日これぐらい稼げるといいんだけど。
 お店が終わったあと,食事&飲み。オチる寸前くらいにべろんべろんに酔っぱらってしまい,連れの男となし崩し的に寝ちゃいました。うわーっ。いけませんねえ。酔うと無性にしたくなっちゃうから,普段は深酒したい気分の日は女友達と飲むようにしてるんだけど,つい油断しちまったぜ。
(207〜208ページ)

 はああ〜。何だかなあ。社会の隅っこで,君,擦り減っちまったのか? それともどこか暗〜いところで,ナメクジみたいにとけちまったのか?


Google


TOPへBACK

このサイトは「目次部分」「本文部分」という2分割の画面で表示される仕様にしていますが,検索エンジン経由ですと単独のページがピックアップされる場合があります。そのような場合には,恐れ入りますが以下をクリックして,新たにアクセスし直してください。
【注】2分割で表示されている場合に下をクリックしますと,フレームの中に2分割の画面ができてしまいますのでご注意ください。その場合はブラウザの「戻る」ボタンを押していただくと,現在の画面に戻ります。
http://homepage1.nifty.com/kanen/