『「捨てる!」技術』辰巳渚(070908)

 この書名を見て,安かったら(ブックオフで発見)買っちゃいますよね。普通。

■『「捨てる!」技術』(辰巳渚/宝島社新書/本体680円)

 著者の辰巳渚さんは,1965年生まれ。お茶の水女子大文教育学部卒。フリーのマーケティングプランナーだそうです。本書は2004年4月第1刷。私の手元にあるのは同年7月の第10刷。ものすごく売れたんですね。この本は。

 構成が単純で好もしいです。序章,第1章〜3章,これに「はじめに」と「おわりに」がついているだけ。

 序章 “捨てられない”のは何? そしてなせ?
 第1章 これであなたも捨てられる 捨てるための考え方10か条
  第1条 “とりあえずとっておく”は禁句
  第2条 “仮に”はだめ,“今”決める
  第3条 “いつか”なんてこない
   など
 第2章 さあ捨てよう! テクニック10か条
  第1条 見ないで捨てる
  第2条 その場で捨てる
  第3条 一定量を超えたら捨てる
   など
 第3章 より気持ちよく“捨てる”ための捨て方

 書名は『「捨てる!」技術』ですが,私が拝読した印象では,「何かを所有した(所有しようとする)ときに考えておきたいこと一覧」といった感じ。「技術」というほどのものではなくて,「心がけ」なんだなと思いました。とはいえ,こういうことを考えることが大切だということについて異論はありませんし,よく整理された記述なので大変参考になりました。上の第1章と第2章の「10か条」の一部でもご覧いただければ,「確かにそうだな」と,これだけでも納得できてしまいます。本書ではこうしたスローガン的なことがまず冒頭にあって,その後具体例が順次語られていきます。身近な例が多く臨場感アリアリでございます。ウチのカアチャンにはぜひ読んでもらいたい。

 ゴルゴ13が「狙撃」の仕事をするときに「脱出経路」を細かく検討するように,われわれはモノを入手(意図しないDMなどを含む)したときに,「これは最終的にどう処分するのか」と考えたほうがいいという話。その基本を「整理する」でなく「捨てる」ことに置きましょうというのが本書の最大の主張です。「これは捨ててもいいのでは?」といつも考える習慣をつけ,当面必要でないモノは基本的に「捨てる」のが快適で身軽な空間づくりのコツなんですね。

 で,「お片づけ」のコツは,知識としては了解しました。さらに,ちょっと考えを進めて,この「捨てる」ということを人間関係とか仕事に応用すると,随分ドライで身軽になれることに気づきます。この考え方をうまく応用すれば,ストレスからもだいぶ解放されそう。ただし,度がすぎると孤独になったり失業しちゃうでしょうけど…。(笑)

 Amazonで見たら,続刊(『もう一度「捨てる!」技術』)もあるようですので,そちらにもリンクを張っておきます。

  


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