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『上司は思いつきでものを言う』橋本治(070818)
橋本治さんの本を読むのは,多分,初めて。新聞や雑誌での短い文章を拝読したことはありますが。この本は随分話題になったよな〜ということで,購入。2004年4月が第1刷で,私の手元にあるのは2004年8月の第9刷。これだけでもよく売れたことがわかります。
■『上司は思いつきでものを言う』(橋本治/集英社新書/本体:660円)
いいタイトルです。私の会社でも「何それ?」というのを上司も部下も連発してくれます。そして中間管理職のわたくしも,(おそらく,と付けたい)そうなのでしょう。われわれのコミュニケーション能力の低さをうまくついたというのが,この書名の味わい深いところでございます。
人の言うことが単なる“思いつき”にしか聞こえないというのは,通常,その人とのコミュニケーション不足だからです。普段からよく会話をしていれば,その人がそんなことを考える“流れ”がわかっているので“思いつき”には聞こえないはずなんですね。
一方,相手に本当に“思いつき”にしか聞こえないことを私たちは言ってしまうわけですが,それは「甘えの構造」的な,“相手はこれぐらいはわかってくれているだろう”という前提でポンっと発言してしまうのですね(あ,やっぱり私も“思いつきでものを言う”系人種に分類されても仕方ないわ)。ここの兼ね合いが会社でもご家庭でもむずかしい。わかりきったことを長々と説明されるとイライラするし,訳わからんことをいきなり言われると「はあ〜???」ってなっちゃうしねえ。
内容は,だれでも普通の“組織人の”おとななら“そうですなあ〜”と思うことばかり。でも,新入社員や大学生に“会社ってこんなところなの?”というイメージを持ってもらうのにはちょうどいい感じ。橋本さんは,わざとそうされているのでしょうか,文章がやたら長くて(でもそのおかげでわかりやすい),引用しづらいので,いつもの引用はパスします。
やわらかい文章で,脳をマッサージしてもらった気分。この本は,社会人になって5か月を経過しようとしている長女に送ります。
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