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『憲法を手に格差と戦争をくいとめよう』福島みずほ(070815)
『本当に憲法改正まで行くつもりですか?』の後,久しぶりに福島みずほさんの本(対談集)を読みました。
■『憲法を手に格差と戦争をくいとめよう』(福島みずほ/明石書店/本体:1,800円)
この本は,2007年6月25日初版第1刷。わたくし的に言うと,出版されたばかりという感じ。
福島さんが以下のような構成で,23人もの人たちと対談をしています。
第1章 表現・思想から社会を変えよう
山田太一/森達也/岡留安則/浅野健一/中森明夫
第2章 格差社会を乗りこえて
倉田真由美/荻原博子/大内裕和/早房長治/重松清/雨宮処凛
第3章 “愛”と“平和”で危機を脱する
やなせたかし/愛敬浩二/神野直彦/粟屋憲太郎/杉浦ひとみ/村尾信尚
第4章 生活環境を変える政策を
鎌田實/藤田和芳/川田龍平/星川淳/金子哲夫/宮本太郎
福島さんと対談されている方々は,皆さん比較的考え方が“近い”です。ただ,ここが大事だと思うのですが,“人は多様であり,それぞれの考え方は,まずは尊重されなくてはいけない”“意見の調整を暴力でしてはいけない”といった基本的なところが共通なだけで,もちろん興味関心ややっていることは皆さんそれぞれです。どの対談も面白い。
雨宮処凛(かりん)さんのご発言などを2つ抜粋。
雨宮 労働の問題は,すべての問題に通じると思います。今は生存権が脅かされているというか,「役立たずは今こそ死ね」というような社会的メッセージが出ていると思います。障がい者自立支援法にしてもそうだし,「とにかく働けなくて国の役に立たないやつは邪魔だから死んでくれ」という圧力があるから心の病になる人が多かったり,人間的ではない働かせ方が普通にあるのです。(174ページ)
雨宮 (略)本当に戦争でも起こってくれないかというところにまで来ていると思うので,フリーターの人たちも。
福島 それは時々聞きますね。でも実際には,戦争に行くのはあなたたちだという。
雨宮 そこが自殺願望とないまぜになっている。(中略)死ぬのなら戦争で死にたいという気持ちもあるのです。(175〜176ページ)
自殺願望をベースにした戦争肯定って…。「こういう人が生まれている」ではなく,私たちの社会が「こういう人を生んでいる」と考えないとイカンのじゃないですかね。むずかしい話ですが…。
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