『ベルリンの壁 崩れる』笹本駿二(070716)

 私の生涯の中で,印象に残っている事件は多々ありますが,フォークランド紛争,ソ連軍のアフガン侵攻,ベニグノ=アキノ氏射殺・コラソン=アキノ大統領誕生,天安門事件,ベルリンの壁崩壊,ルーマニアのチェウシェスク処刑,ソ連消滅なんてあたりでは,本当に動揺しました。「世界はどうなってんねん?」(まあ,これは今でもそうなんですが)と強烈に思ったことでした。

■『ベルリンの壁 崩れる』(笹本駿二/岩波新書/本体:505円)

 で,偶然巡り会ったこの本で,ベルリンの壁崩壊についてお勉強。不思議な読書となりました。1991年5月の発行で「1992年12月までには,ドイツ再統一の手つづきは完全に終了している」という当時のコール首相の言葉が紹介されています。かなり急いで執筆された感じの文章で,臨場感はあるのですが,それを15年も経ってから読んだわけでございます。

 当時の東ドイツから西ドイツへ「逃亡」する人たちを,ハンガリーが西部国境を開放して援助したと再三強調されています。東ドイツから西ドイツへ大量に若者が流出することは,東ドイツ経済にとっては大打撃であって,その東ドイツに「現ナマ」をごっそり持ってコールが行って恩を売るという,コールの作戦が描かれています。なるほどな。何だかな,ではありますが,そういうものだろうなと納得できてしまいます。当時のソ連の苦しい状況などについても触れられています。


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