『ワイド判 風の谷のナウシカ1〜7』宮崎駿(070708)

 長女が置いていったこの本を,最近,二女が読んで大感動。そういえば私の周辺でも,この作品を「名作」という方が多く,「んだば」と,『犯罪風土記』を読んで,ややささくれちまった気分を癒すねらいもあって,7月7日夜中から7月8日未明にかけて,7冊,一気読み。

■『ワイド判 風の谷のナウシカ1〜7』(宮崎駿/徳間書店/本体:1〜6=362円,7=476円)

 いいシーンがあります。

 上のシーン(第2巻36ページ)は印象的でした。ちょっと唐突な感じでこのシーンが来るのですが,普通の女の子の衝動ってこういうモンなんですかね。そう思えば理解できます。ナウシカが若い女の子らしい仕草をする少ないシーンのうちの一つ。

 上は第7巻200ページ。同感ですねえ。まったくそのとおりでございます。ナウシカが若い女性(年齢を読み落としましたかね? 私。16歳ぐらいのイメージですが,それにしてもお父さんは老衰で亡くなったようなので,20歳ぐらいなんでしょうか?)というのもいいですねえ。この歳でねえ。こういうことに気づくってのは大事です。

 この話自体は戦争の話(環境問題のことも随分考えさせてくれますが)なので,全体のトーンは決して明るくはないのですが,細かなギャクやナウシカの爽やかでやさしい人物設定が効いており,ドツボにはまるようなことはありません。物語のテンポがよく,グイグイと引き込まれていきます。ちなみに私は虫とかネバネバしたものが,あまり好きでなくて(納豆は大好きですが),それはちょっとツラかったけど。(笑)

 わが娘たちや,この作品を「名作」と言う人の多くは女性が多い気がします。ナウシカは,女性のヒロインの一つの典型なのかもしれません。ジャンヌ・ダルクとか天照大神とか自由の女神とか…。こう見ると,男女に関係なく,ヒーローやヒロイン待望は根強く昔からあるんだよとも言えそうだし,それがこの作品が多くの方に支持されている要因なのかもしれませんが,でもやっぱり,私の狭い世界の中では,女性の支持者が多いように思います。

 宮崎駿さんのファンの皆様には申し訳ありませんが,この本を読んだ限りでは,私はこれを「名作」だとは思えません。が,娘たちがこの作品に接し,いろいろ考えさせてもらえたことは,大変ありがたかった。作品のツクリはともかくとして,メッセージは素直にいただきたいと存じます。今度は,映画も,テレビでチラチラ観るのではなく,マトモに観てみたいと思ったことでした。


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