『史実を歩く』吉村昭(070617)

 今回も「吉村昭・城山三郎にハズレなし」を堪能。本人としては,意外な感じなのですが,吉村昭さんの作品を読んだのは,2003年6月の『碇星』以来,4年ぶりでした。

■『史実を歩く』(吉村昭/文春新書/本体:680円)

 この本は,吉村昭さんの「取材ノート」のようなもの。『破獄』『高野長英』『桜田門外ノ変』『生麦事件』などの取材の様子がわかります。これが実に面白い。月の輪書林さんや文化人類学者,路上観察の人々の情報収集,資料チェックを見ているような思い。破獄の受刑者の脱獄方法,高野長英は殴殺されたとする根拠,生麦事件で斬殺されたリチャードソンを切った太刀筋の検証など驚きというか興味津々で読みました。いい読書でした。


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