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『月の輪書林古書目録十五 三田平凡寺』月の輪書林(070616)
2005年に出た月の輪書林店主・高橋徹さんの2冊目の著書『月の輪書林それから』(晶文社)で,多くのページが割かれていた,大趣味人・三田平凡寺がついにまとまったんですね。まとまってよかったですね。お疲れさまでした。
■『月の輪書林古書目録十五 三田平凡寺』月の輪書林(頒価:1,500円)
B5判で本文は136ページ,巻頭にはカラーグラビアが16ページ。表紙の写真は,『月の輪書林それから』でも紹介されていた趣味山平凡寺本堂でございますねえ。暗い写真でよくわかりませんが,どくろがゴロゴロしており,いわゆる「ガラクタ」がいっぱい。表紙にある蔵書印を拡大したのが上右。シャレてますねえ。「ベッピンさんにしか貸さないよ」ですものねえ。もう1回上左の表紙写真に戻っていただいて,題字は月の輪さんの愛妻・美央さんの書。
この目録を作りたいと願いつつまだ一行も書いていない,スッカラカンになった月の輪さんに,「月の輪さんには,平凡寺がいるでしょ」と言って励ました人(『月の輪書林それから』310〜311ページ)は,こんな文字を書くんですねえ。ザクッとスカッとね。腹の座った実にいい文字であると感動いたしました。
さて,三田平凡寺。この人の趣味・教養・交友などの幅広さには驚くばかり。ざっと冒頭のグラビアから拾えば,自刻印,狂詩草稿,彩色挿絵入和紙和綴自家製本,建築図面スケッチ帖,木版,自作硯など。何だ? この人は? 明治9(1876)年生まれ昭和35(1960)年没。私にはこれぐらいの紹介で手一杯ですが,例によって月の輪さんは,特集の対象とした人を,時代ごとつかもうとするんですよね。今回はいつもにも増して本当に大変だったろうと拝察いたします。平凡寺さんの守備範囲は,あまりにも雑多かつ広く深い。平凡寺をゾウだとすれば,それでも今回,そのお尻丸ごとぐらいはつかめたんじゃないでしょうか。それだけでも凄いことだと,私は思います。
あれから間もなく1年ですね。よく頑張りましたね。月の輪さんには改めて,お疲れさまと御礼を申し上げます。
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