『種田山頭火』ダイソー文学シリーズ19(070423)

 先日,朝の通勤電車の中で,布のブックカバーをした本を読んでいる年輩の方がおり,「なかなかいいなあ」と思いました。わたくしも手作りブックカバーがほしい。できればオリジナルが,なんて思ったことでした。

■『種田山頭火』ダイソー文学シリーズ19〈本体:100円〉

   

 で,その素材というか試作品の材料を買いに,100円ショップのダイソーに行ったのでした。そのとき一緒に買ったのが上左の『種田山頭火』。上右は,ダイソーで買った和紙で作った試作品。和紙は肌触りはいいのですが,本の天地左右のサイズは決まっているものにせざるをえず,厚さにフレキシブルに対応できるようなものは作れませんでした。結局バシバシとホッチキスで止めまくって,手元にあった本に合う形にして終了。今回の試作の結論は,「次は布でやってみよう」です。

 さて。本のほうは…。種田山頭火の『草木塔』という句集。ダイソーらしい工夫だな,と思うのは,「スピーチや手紙に使ってみよう」というコーナーがあり,山頭火の句を引用した「社内山登り大会の幹事の挨拶」なんて例文が載っています。句集の味わいが…と思わないでもありませんが,私はこれには○を差し上げたい。

 山頭火の自由律の俳句をいくつかご紹介。

  分け入っても分け入っても青い山

  どうしようもないわたしが歩いてゐる

 私にしてみますと,なんじゃこりゃ〜なんですが,でも読み進めていくと,どんどん気に入った句が増えていきます。

  ふるさとの水をのみ水をあび

  ともかくも生かされてはゐる雑草の中

  飯のうまさが青い青い空

  寝床まで月を入れ寝るとする

…と,こんな具合。山頭火さんの略歴を見ると,私もヒドイがこの人はもっとキビシイなあと思ったことでした。放浪するしか生きる方法がなかったのかもしれませんねえ。


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