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『分権改革と政治改革 自分史として』西尾勝(061209)
西尾勝先生は元東京大学教授(行政学)。あの『行政学[新版]』を著された方。現在は東京市政調査会理事長・「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)共同代表。その他おそらくたくさん肩書をお持ちのことでしょう。間違いなく「日本を動かせる学者さん」のお一人。
■『分権改革と政治改革 自分史として』(西尾勝/公人の友社/本体:1,200円)
この本は大学2年生以上の人を対象とした山梨学院大での講演会の記録に補筆したもの。私にはちょうどいい…と申し上げたいところですが,難しかった。西尾先生のお話はよく整理されていて無駄がないのですが,こちらの知識が追いつかず,年表が欲しいとかネットで調べたいとか,そうなってしまうのでした。今回はそんな細かい作業はしないで,ざっと読み終えてしまいました。「美味しい料理をよく味わわないで丸飲み」してしまったという気分。西尾先生,すみません。巻末の道州制に関する資料からちょっと抜粋(98ページ)。
自治権の拡充にとって重要なのは,ある意味では事務権限の移譲より以上に,国から自治体への立法権の移譲なのである。この立法権の移譲は制度・政策の企画権の移譲と言い換えてもよい。
西尾先生の目線は少なくともここまでは行っています。安部首相の「美しい国」論(?)は,果たしてこの西尾先生のお考えと折り合いをつけられるでしょうか。これからの「この国の形づくり」を考えたい方は必読です。オススメです。100ページぐらいのブックレットとしては,お値段がちょっと高いですが…。
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