『イラクの中心で,バカとさけぶ』橋田信介(061209)

 北朝鮮がミサイルを撃ったり,地下核実験をしているのに,何だかノンビリしている我が国でございます。そんなことを思っているもので,ちょっとこんな本を読んでみました。

■『イラクの中心で,バカとさけぶ』(橋田信介/アスコム/本体:1,500円)

 爆撃が続くバグダッドにいた橋田さんは,次のような文章を書いています。

 どんなに激しい爆撃があっても,人々は日常の生活を続けなければならない。どんな悲惨な戦場にもフツーの生活がある。(164ページ)

 そうだよね。そりゃそうなんだ。。。

 もひとつ引用。

 日本では一般に安保条約は「同盟」条約と認識されている。アメリカは日本を守るというタテマエで,横田や沖縄に軍事基地を持っている。だが,日本はアメリカのハワイやロスに軍事基地は持っていない。
 これは「同盟」ではなく,「従属」または「占領」されているのと同じ。国際社会は,日本とアメリカは「同盟」と認識するほどバカではない。
(173ページ)

 戦場でイヤというほど死ぬ目にあってきた(というかそれは遂に現実に一線を越えてしまったわけですが)橋田さんは,いいことをたくさんおっしゃっています。知は力,はじめに言葉ありき。私たちは誰かの言葉で随分揺れるものです。オススメです。

 戦争を起こし,まちを「戦場」にしてしまうのは政治であるがゆえに,政治で戦争を回避しなくてはいけないのだという記述もあります。当たり前のことをおっしゃっているだけではあるのですが,それができないのが国際社会の現実です。さらに日本の政治がどうなっていくのかと思うと,一層気が重くなります。


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