『竹中平蔵の特別授業』竹中平蔵(061116)

 いつのことだったか忘れてしまいましたが,『経済ってそういうことだったのか会議』(佐藤雅彦,竹中平蔵 )がとてもおもしろかったので,本書を発見したときは,即,買い。

■『竹中平蔵の特別授業―きょうからあなたは「経済担当補佐官」』(竹中平蔵/集英社インターナショナル/本体952円)

 この本は2005年4月発行。竹中平蔵先生が,現役の経済財政担当相だった頃に,中学生と高校生を対象に行った「経済」に関する授業をまとめたもの。やさしい語り口でマクロ経済を中心に解説されています。不良債権処理の話,郵政民営化の話はおもしろかった。こういう現実とリンクした授業なら,子供たちもきっと興味を持って学べるに違いないと思ったことでした。私も経験がありますが,「これって勉強して将来役に立つのかな〜?」と思いながら学ぶのはツライですよね(ついでに言うと,いまは誰もやらなくなった「うさぎ飛び」を,私は星君や伴君と一緒にやった世代でございます。おかげで日本人らしく太くて短い足になりました)。

 この本の装丁・挿画は,私の大好きな南伸坊さん。本文デザインは別の方。凝ったつくりでオシャレなんですが,私はちと造り込みすぎだなあと思います。本文の文字色が青なんですが,これは読んでいて目が疲れました。南伸坊さんのイラストの切れっ端を本文中に入れてあるのは,なかなか面白いと思いましたけれども。

 さて,と。この本はこれでおもしろかったのですが,経済学のおもしろさというか経済学的考え方を中学生・高校生に味わってもらいたいと思うと,これでいいのかなあという気もします。アメリカにはそういう授業があると聞いたことがありますが,こうしたマクロの話をしているのでしょうか? 経済学的思考の面白さは,たとえば機会費用とか,余剰分析とかミクロにたくさんあるような気がするのですが,不勉強でどれが大事と言えないのが実に残念であります。


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