『これが憲法だ!』長谷部恭男,杉田敦(061114)

 『憲法九条を世界遺産に』の物足りなさ感を埋めるべく,さらにその後出た本書を読んでみました。

■『これが憲法だ!』(長谷部恭男,杉田敦/朝日新書/本体720円)

 長谷部恭男先生は東京大学の有名な教授(憲法)。杉田敦先生は法政大学教授(政治学)。このお二人の対談。

 対談というか杉田先生が長谷部先生にいろいろ質問したり,ツッコミを入れたりというつくり。

 冒頭の長谷部先生の立憲主義の話がやたらむずかしい。まあ,公私を区別して,「絶対平和主義」といったある一定の価値観を公の部分に持ち込んではいけないという話なんですが,ちょっと私には納得がいかない。永世中立国だってあるじゃんと単純に思うわけでございます。また,長谷部先生の立憲主義そのものも一定の価値観なんじゃないのかな〜?とも思うわけでございます。

 さて,で,その立憲主義の話がひととおり済んでからの,

 第2章 絶対平和主義は立憲主義と相いれない
 
第3章 憲法解釈はだれのものか
 
第4章 絶対的権利なんてない
 
第5章 あらゆる憲法は「押しつけ憲法」である
 
第6章 憲法をいま変えることは無意味である

は,どどどっと読んで行けます。学者さん同士の会話なので,言葉づかいでムズカシイところもあるし,終わりのほうは「憲法改正」まで話を持っていきたいために,かなり急いじゃったなあ,という感じになっていますが,勉強にはなります。憲法学者や政治学者の方は,憲法についてこんな風に語るのだな…と。


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