『孔子』井上靖(061029)

 和辻哲郎『風土』に続いて,今度は小説。井上靖『孔子』。どっぷり浸りました。野間文芸賞受賞作。

■『孔子』(井上靖/新潮文庫/本体:590円)

 『論語』に出てくる言葉の背景,孔子と顔回(顔淵),子路,子貢との交流の様子が,架空の弟子によって語られます。「ふ〜ん,こんなことがあったときにこの言葉が語られたのかあ〜」とか,孔子って,結局,簡単に言うと「大臣になったが失脚して,政治評論家になり,またどこかで大臣になろうとしたけどなれないで,故郷に帰ってきた人」なんじゃんとか勉強になりました。小説なのであんまり信じすぎてはいけないとは思いますが…。

 さてさて。そんな風に読んでおり,終わりのほうで「この話はどうまとまるんだい?」と思い始めた辺りで,感動的な話がドカンと来ます。オススメです。


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