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『武力なき平和 日本国憲法の構想力』水島朝穂(061027)
対岸の北朝鮮がミサイルを発射したり,地下核実験をしたというのに,ちょっと騒いだ後は,妙にノンビリした感じのわが国でございます。「早く戦力を持とうぜ」と焦ってるわけではもちろんありませんが,わが国の安全保障についてはもっと活発に議論をしなくてはいけないのではないでしょうか。
■『武力なき平和 日本国憲法の構想力』(水島朝穂/岩波書店/本体:2,000円)
私は,このところ,新幹線に乗っていると時速270kmで自分が移動しているとは思えないのと同様に,猛スピードで国民投票法―憲法改正―戦力保持コース上を走らされている気分。何だかね。イヤな感じなのでございます。「私たち日本の民は戦争はしないんだってばさ」というのは,この国の最大のコンセンサスであり,国民にも広〜く深〜く浸みわたっていると思います。なのに,何で変えようとするかなあ。日の丸・君が代を強制して平和憲法を改正しようとする人たちが「民主」とか名乗るのはチャンチャラおかしいぜと思います。『憲法九条を世界遺産に』はおもしろかったけれど,「じゃ,どうすんのよ」というところがちょっと物足りませんでした。だもんで,もう一歩踏み込んでお勉強。
水島朝穂先生は早稲田大学教授(憲法)。平和憲法を守ろうとしている方。この本は1997年発行。憲法解釈論,判例解説じゃない,実践的憲法論(どうやら「法政策論」というようですが,「法政策論」ってのはちと私にはしっくりこない。でも他になんて言えばいいのかはわからない)が語られています。要は書名のとおり「武力なき平和」を実現するための構想なんです。「武力じゃダメ,武力でない国際貢献をしよう,それは可能だ」というのが本書の主張。
安原和雄先生の【非武装「地球救援隊」】(2006.7.16)というご提言とも通じるところがあり,大変参考になりました。オススメです。
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