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『「日本」の終わり』竹内靖雄(051210)
竹内靖雄先生の本を久しぶりに拝読いたしました。前回は『経済思想の巨人たち』(2004.1.8)という教科書でしたが,今回は評論。驚き。
■『「日本」の終わり』(竹内靖雄/日本経済新聞社/本体1,600円)
前回拝読した冷静な記述の教科書を書いた方の著書とは思えないような,かなりキツイ言葉が随所に出てきます。1998年5月6日発行。私の手元にあるのは5月20日の2刷(発行後わずか2週間で増刷!)。
「老化」する日本の医療保険や年金が破綻するのは当たり前のことである。社会主義集団的「会社」は必ず立ち行かなくなる。
こういう将来確実に起こることを念頭に置いてクールに生きなさいと竹内先生はこの本で再三おっしゃっています。先生は心底いらだっておられるかのようです。「このままじゃ,本当にダメになる」「これでみんな,ホントにいいの?」と。
実際,1998年以降の社会の動きを振り返ってみると,竹内先生の「予言」どおりに進んでいることがわかります。古い本ではありますが,オススメです。この本が出てから7年。その間,私は何をしてきたんだろうと考えさせられました。例によって引用(292ページ)。
「日本」がダメになろうと繁栄しようと,「あなた」には関係ないのではないか。あなたの人生はあなた次第なのである。(中略) 日本はダメになるだろうかと,いつも「日本」を主語にして考える,その発想がダメなのである。
この先,お天気が悪くなることばかり心配しても仕方がない。雨になるとわかれば,自分だけは傘を用意すればよいのである。
「日本」を「会社」と読み替えてもいいでしょう。子供には「日本」を「親」と読み替えてほしい。その他,社会主義の「卑しさ」について述べた部分はまさに「舌鋒鋭く」という感じで,読み応えがありました。これから長い時間を生きて行かなくてはならない,我が家の2人の大学生には「ぜひ読め」と薦めます。中学3年の娘には,残念ながら,ちょっとむずかしい…。
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