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『妻と私』江藤淳(051127)
まったく不勉強で情けないですが,私は江藤淳さんの本をこれまでに1冊も読んだことがありませんでした。ただ,私の好きな遠藤周作さんのエッセイの中で何度かお名前を目にし,これまた1冊も読んだことのない三浦朱門さんとともに,遠藤周作さんの「堅物なお友だち」(一方で,北杜夫さんとか吉行淳之介さんは「ナンパなお友だち」)というのが私の分類です。
■『妻と私』(江藤淳/文藝春秋/本体1,000円)
「遠藤周作さんのお友だちなら悪い人のハズがない」「奥さんを亡くされてすぐに自殺した人」ということ以外に特に強い思い入れもなく,タイトルに惹かれて購入。軽く読んではいけない本でした。文字が大きく,素直な文章で読みやすいです。奥様がガンに冒されて最期を看取り,ご自身も奥様の葬儀などで体調を崩された様子が書かれています。父のときのことを思い出しました。私も今後,このような体験を何度もし,いずれは私自身がツマや子供たちにこのような体験をさせる存在なのだと思ったことでした。
この本の「あとがき」の日付は平成11年5月13日。初版の日付は同年7月7日。私の手元にあるのは同年8月15日第4刷。江藤淳さんが自殺したのは同年7月21日。
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