『井深大語録』井深大研究会(050920)
 経営学部3年生の娘が読後捨てようとしていた本を回収。ソニー創業者の井深大(いぶか まさる)さんの語録に,研究会の方がコメントをつけています。コメントは玉石混淆ですけど。

■『井深大語録』(井深大研究会編/小学館文庫/本体514円)

 私はもともと名言・格言集などを読むのが好きですが,いやあ〜,興奮しました。今回は。何か新しい物を作ろうとしてきた人の情熱というかプライドみたいなものに触れて感動しました。ちょっと引用。

「人真似をしない,新しいことを手がけよう。それは大変なことだが,一つを乗り越えると新しい境地が必ず開かれるから」(32ページ)

「トライアンドエラーを繰り返すことが,〈経験〉と〈蓄積〉になる。独自のノウハウはそうやってできていく」(41ページ)

「技術者の技能を最高に発揮できる実質的な活動に重点を置いた自由闊達な会社を目指す」(149ページ)

 もっともっと引きたい言葉はありますが,この辺にしておきます。こんな「面白がり」のトップがいたら社員は勉強するわと思ったことでした。「他社の同様の製品のマネをしろ」とか,新しい提案をすると「それは市場性がないから他社もやらないのだ」とか,ちっとも「面白がり」じゃなく,当然,商品を見る「自分の目」がない人たちと過ごす時間はツマラナイ。新商品の開発工程で学ぶことは,当然ですが,成功するにしろ失敗するにしろ,ルーチンワークを繰り返すより遙かに多い。新商品の成功は,そうした経験が集積して「爆発」した結果なのだと私は思います。そうなるまでに辛抱して勉強を持続できるか,が「開発屋」の根性の見せ所である一方,それをサポートすることが会社としては大切です。井深さんは,そういうところがよ〜くわかった方だったんですね。


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