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『連鎖』『震源』真保裕一(050611)
『異色官僚』(●近頃の読書(2005.5.14)),『官僚の風貌』(●近頃の読書(2005.6.5)),『技術官僚』(●近頃の読書(2005.6.7)),『官僚技官』(●近頃の読書(2005.6.8)),『霞が関残酷物語』(●近頃の読書(2005.6.9))に次ぐ官僚モノ第6・7弾。
■『連鎖』『震源』(真保裕一/講談社文庫/本体=『連鎖』619円,『震源』860円)
私は何か特別なことでもないかぎりミステリーは読みませんが,真保裕一さんが「小役人シリーズ」というミステリーを書いておられることをインターネットで知り,今回の私の「官僚モノ」シリーズに組み込ませてもらいました。勉強の一環&久しぶりにミステリーを読むという一石二鳥。楽しませていただきました。
『連鎖』は,第37回江戸川乱歩賞受賞作品。厚生省の元食品衛生監視員が登場。厚生省の食品衛生監視員というのは,例えば,牛肉の輸入があったとして,それが国の安全基準をクリアしているかを検査する職員。専門職のようです。この主人公は今でいう国家II種の「化学」区分から採用されたのかな? 「元」というところを見ると,「食品衛生監視員」の仕事以外にも「化学」から採用された技官としての仕事があるという感じ。はは。何という読み方でしょうか。ミステリーですからね。ストーリーについて多くは語れません。放射能で汚染された食肉が検査対象外の国から輸入・横流しされていたという話。
『震源』には気象庁の地震火山研究官が登場。この人はキャリアの研究職という感じ。今でいう国家I種の「理工III(物理・地球科学系)」という区分からの採用と思われます。お。これまでの「勉強」で研究職の昇進等についてはどなたも語っておられませんでしたね。まあ,研究職の場合は,それこそ「ファミリー&徒弟制」のようなところがあって,大学で教えたり研究所に戻ったりということでしょう。この本は640ページ。厚さにして25ミリ。なかなか読み応えがありましたが,話の展開がよいので飽きませんでした。内閣情報調査室調査官(この人は警察庁からの出向。キャリア事務官),管区気象台の職員,大学教授,雑誌記者,カメラマンなどが登場。国家的陰謀にからむスケールの大きな作品。
実はこの他にも,真保裕一さんの作品で『防壁』(警視庁警護課員=いわゆるSP登場),『取引』(公正取引委員会審査官登場)を購入してあるのですが,警察と公正取引委員会については,ある程度想像がつくのでちょっと一服。とりあえず,この2冊まで。
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