『日本再浮上の構想』島田晴雄(050410)
 昨年末からの殺人的労働状況の中で,読書はすっかり「おあずけ」になっておりました。土屋賢二先生の『紅茶を注文する方法』(2月20日)以来久しぶりの読書。やれやれ。

■『日本再浮上の構想』(島田晴雄/東洋経済新報社/本体1,800円)

 島田晴雄先生は慶應義塾大学教授。ご専門は経済学(労働経済学)。お名前はかなり以前から(竹中平蔵先生が助教授の頃から)存じ上げておりましたが,ご著書を1冊読むのは初めて。

 この本は1997年9月の発行。政府の諮問会議などでもご活躍されているうちにまとまった「構想」を本にされたという内容。この本が書かれた当時は橋本首相の時代。この後,小渕―「日本は神の国」だと言った森―変人・小泉と政権は変わっていったのですね。

 妙な読書になってしまいましたが,「8年前からこのようなことを考えておられる方がこの国にいるのに『今』なんだよなあ〜」と思ったことでした。経済学的記述がもちろん多いのですが,安全保障の問題,アジア・中国との関係,情報公開,教育問題などにもかなり踏み込んだことをおっしゃっています。古い本なのでオススメしても書店にはもうないと思いますが,古本屋さんや図書館で見かけたら,ご一読をオススメします。「中国の経済が順調に発展し,日本と中国との関係が良好なら,日中双方に大きな利益になる」という記述を読みつつ,テレビでは中国の「反日運動」が報じられております。国際関係も国内の構造改革も憲法も何だか「ボタン」をかけちがったまま進んで行っている気がします。


TOPへBACK

このサイトは「タイトル部分」「目次部分」「本文部分」という3分割の画面で表示される仕様にしていますが,検索エンジン経由ですと単独のページがピックアップされる場合があります。そのような場合には,恐れ入りますが以下をクリックして,新たにアクセスし直してください。
【注】3分割で表示されている場合に下をクリックしますと,フレームの中に3分割の画面ができてしまいますのでご注意ください。その場合はブラウザの「戻る」ボタンを押していただくと,現在の画面に戻ります。
http://homepage1.nifty.com/kanen/