『政治に何ができるか』佐々木毅(041107)
 BOOK-OFFで購入して置いてあった本。この本がわずか100円で買えるということを喜んでいいものやら複雑な気分。

■『政治に何ができるか』(佐々木毅/講談社/本体1,456円)

 佐々木毅先生は東大総長。政治学者。この本は1991年の本。佐々木先生は1942年生まれなので40代の最後に出版されたんですね。お名前はずっと前から知っておりましたが,ご著書を読んだのは初めて。

 13年も前に出た本なので,確かに同時代性はなく,その意味で100円なのかもしれませんが,書いてある内容は,今読んでも,充分参考になります。今回この本を読んで思ったことは,何だかんだ言いつつ,この13年の間に行政手続法や情報公開法は制定されたし,佐々木先生がおっしゃるような行政の透明性といったこと等については,国はともかく,地方の「改革派」といわれる首長には浸透しているように思われたこと。「13年前とちっとも変わってないんだろうなあ」なんて思って読み始めましたが,そうでない点が少なくなかったのは,ちょっと救い。一方で,国政のあり方や国際政治といったことについては,絶望的な気分になりました。ここで指摘されていることについて,「今はこのように,当時よりよくなっている」と思えることがほとんどありませんでした。そういう点でいえば,まだ教科書として,この本は「生きて」おります。どこかで巡り会ったら是非読んでいただきたい本です。語り口もやさしくわかりやすいです。


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