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『寺山修司』ちくま日本文学全集(040920)
本棚にポツンとささっていた本。
■『寺山修司』(ちくま日本文学全集/本体1,200円)
寺山修司さんは,すごい人だったということは聞いてはおりますが,その作品をマトモに読んだことがない。多分,どこかでちらっと見て,肌が合わなかったのでパスしてしまったものと思われます。妙な印象ですが,『笑っていいとも』のタモリさんは,多分に寺山修司さんの影響を受けているような気がして,あの雰囲気は私にはちょっとなあ…,なんてことも思っておりました。落ちるトコまで落ちてきた人の底にある,不純物をたっぷり混合した鉛のような変な硬度の重たいモノがチラッとでも感じられたとき,私はそれをまともに受け止められない。そんなときは“軽い”自分が嫌になったりもしてしまいます。
間引かれしゆゑに一生欠席する学校地獄のおとうとの椅子
マッチ擦るつかのまの海に霧ふかし身すつるほどの祖国はありや
こんな歌をくらってしまったら一言もありませんが,いい加減私も年齢を重ね,読むことだけはできるようになったようです。この「ちくま日本文学全集」には,寺山修司さんの作品の全編が載っているわけではなく,そのダイジェスト版(他の作家のものは読んだことがないのでわかりませんが)。入門編としてはよいもののように思います。
寺山修司さんは,詩人・歌人・劇作家・演出家・小説家・批評家・映画監督・競馬評論家でボクシングにも詳しいという多才な人。1935年生まれ。1983年に肝硬変と腹膜炎のため敗血症を併発して死去。47歳。
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