『日本美術の20世紀』山下裕二(040619)
 まいったなー。こういう面白い本があるからオソロシイ。こういうものを鑑賞できるなら,テレビでもDVDでもインターネット上でもなんでもいいっす。でも,本からってところが状況をよく表しているような。頑張れテレビ屋さん,DVD屋さん!

■『日本美術の20世紀』(山下裕二/晶文社/本体2,600円)

 著者の山下裕二先生は私と同じ歳の1958年生まれ。参ったなあ〜。すごい面白かった。この本は「日本美術に関する面白い本があるよ」と,G先生が送ってくれたもの。どうして晶文社さんはこういう面白い本が出せますかねえ。感心します。お高い本で困ったモンですが,読めば面白いです。オススメです。

 いろいろ面白い話があるのですが,1つだけ紹介。「われわれにお馴染みの,あの源頼朝の肖像画は,実は足利尊氏の弟の『足利直義』(あしかがただよし)だぞ,多分」という話。教科書はいつ書き換えられるかな? 捏造は問題外として,「定説」ってのも結構アヤシイぜって話が,私は大好き。「ジョーシキ」なんてものを振りかざす思考停止人が大嫌いなので,こういう本は大歓迎。

 ただし,この本は,そんなセンセーショナルなことばかりを扱った本ではありません。真面目な美術史家の本。取り上げられているのは,雪舟,高松塚古墳,雪村,伊藤若冲,白隠,写楽,長谷川等伯など。この本には目次がない(これって嫌い>山下裕二先生)。そんなことはともかく,どうですかね? このメンバーは。あえてメジャーどころを避けてあるらしいです。ご興味のある方は是非どうぞ。私は「なんでも鑑定団」でも取り上げられたことのある白隠のダルマさんについては,興味アリアリ。これから,白隠さん関連,山下裕二先生関連の本があったら,多分また,買いですね。これは。


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