『現代世界美術全集15・16 日本の絵画洋画編I・II』(040504)
 『まんが西洋美術史1〜3』(近頃の読書(2004.5.3))と一緒に古本屋さんで購入。 西洋美術についてはある程度知識があるものの,日本の洋画についてはほとんど知識がないので購入。思えば日本の美術については,日本画や彫刻・建築などについてまとまったものを見たことも読んだこともない。歴史の浅い洋画部門をとっかかりに,今後機会があれば仏像などの写真集や画集(といわず現物)も見ていかなきゃイカンなと思ったことでした。

■『現代世界美術全集15・16 日本の絵画洋画編I・II』(河出書房/定価各1,250円)

 この本は1967年発行。日本の洋画の草創期から昭和40年ぐらいまで概観。先月,上野で見てきたことを思い出しながら(再考 近代日本の絵画―上野(2004.4.10)),かなりマジメに読みました。解説は本間正義さん。日本の洋画の草創期はかなり不幸だったんですね。洋画壇の人たちから見れば,岡倉天心って最悪ジャンと思ったことでした。フェノロサさんが「日本もいいよ」とおっしゃるのはよしとして,しかし,それに乗って絵画界の“鎖国”というか,洋画排除をしてしまったのは残念でした(だから芸大の岡倉天心先生はあんな変な格好をしてるんですね)。高橋由一が出現していたのに…。

 さてさて,この画集では,浅井忠,黒田清輝などいろんなところで目にしている作家が扱われているのですが,今回の私にとっての発見(不勉強なだけですが)は小出楢重(こいでならしげ)と古賀春江。小出楢重さんはブラマンクのようなキツイ絵で私の好みでございます。下の写真は古賀春江の《海》(1929年)。面白いし綺麗。右の女性の顔を金正日に置き換えたら何か怖くなっちゃうだろうなあ…なんて,変な遊び心も刺激されたりして…。

 子供には高橋由一の《鮭》や黒田清輝の《湖畔》,ミレーやモネなどを見せるより,こういう絵とか,シャガールやアンリ・ルソーなんかを見せたほうが面白がってくれそう。いいじゃんねえ,まずは楽しければ。


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