『川柳うきよ鏡』小沢昭一(040430)
 松下圭一先生の講義を終えて(『政治・行政の考え方』),くつろぎの読書。久しぶりに小沢昭一さんの本(近頃の読書(2002.5.9),げ。あれから2年も経っている…)。新潮新書創刊1周年の新聞広告でこの本を発見。川柳+小沢昭一でツマランはずがないと確信して購入。まあ,期待どおりでした。

■『川柳うきよ鏡』(小沢昭一/新潮新書/本体680円)

 この本の赤い帯では,表で「女房の尻を輪ゴムの的にする」,裏で「客帰り関白の座に戻る妻」等々の川柳が紹介されています。小沢昭一さんのお仲間の「おとうさん」を狙って売り込む作戦ですな。確かに本書を拝読すると,小沢さんのコメントもよく(あの声と三味線の音色が聞こえてきます),楽しい読書でした。こういう浮世の機微のよくわかった先輩の,味のある猥談をゆっくり聞いてみたいモノです。小沢昭一さんは,父と同じ世代(昭和4年生まれ)。父の友達には酔って中学生や高校生の私や弟にそんな話をしてくれたオジサンがいました(父は母の手前,そんな話はしてくれませんでしたが…)。何やら懐かしい感じもいたします。何だかね,男の世界の「デヘヘ」的味わいもあります。おとうさんと「デヘヘ」的おとうさんで苦労したおかあさんには,オススメ。

 夫婦ネタではなくて,私が気に入ったものを2つ紹介します。
 「夏はきぬ秋は木綿で冬ウール」(24ページ/金田余心さん)
 「体調をよくしてからのドック入り」(25ページ/麻生弘さん)

 情けないニュースや,「やり場のない怒り」を感じることばかりの昨今でございます。こういう本でも読んで,「人間ってやっぱりいいじゃんねえ」と思いたい。10年前の入院中,お世話になった万能川柳やサラリーマン川柳の続刊を,この連休中に探そうかな,なんて思いました。


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