『人生の贈り物』スペンサー・ジョンソン(031201)
 屋根裏で埋もれていた本や漫画を救出し,なるべく家族の見えるところに置こうとした際,結婚して以来20年,機会があるたびに繰り返されてきた本の峻別をまたまたしなくてはならなくなりました。6月の引越しの際もかなり本を捨て,また今回も…。悲しい。この悲しさは本好きでない人にはわからない…と,夫であり父である私はまたしても思ってしまったことでした。こういう思いをさせられてしまうのも実に淋しい。オヤジのひわい。もとい。オヤジの悲哀。まあ,家族との暮らしの効用と多くの本に囲まれた暮らしの喜びを天秤にかけて,どちらを取るかということで,結論は“本を捨てる”なんですけどね。限られたスペースの中で,衣類やピアノ・テレビなどを置き,交通路を確保し,いわば家族社会の中で効用最大化を図るわけで,そりゃ我慢しなくてはならないこともあるのはわかっちゃいるのですが,それにしても,はああ〜。あ〜。我慢は苦手。嫌い。でも,そういう父の姿を見せることは教育的ではあります。ま,そゆことで今回も,ま,いっか。で,その泣く泣く本を峻別していたときに,ポロッと出てきたのがこの本。

■『人生の贈り物』(スペンサー・ジョンソン/門田みすず・訳/久喜良作・絵/ダイヤモンド社/本体1,300円)

 

 タイトルに惹かれて何かのついでに買ってしまった本らしい。著者に見覚えはなかったのですが,何と『1分間マネジャー』(就職する人にプレゼントしたいと思っている本)を書いた人でした。この人の『1分間〜』という本は何冊か読んでいるのですが,著者名は全然頭に入っておりませんでした。『星の王子様』のようなカバー。中身も童話風。でも,大人それもビジネスマンが読んで「明日も頑張ろう」とか「今から頑張ろう」なんて思えるような本(ダイヤモンド社の本だし…)。

 この本の発行は1995年。これまでに『「青春」という名の詩』『チーズはどこに消えた』『木を植えた男』など,このテの本は何冊も読んでおり,今,読んでも特にどうという感じがしなかったのは著者に申し訳ない感じ。私が読んだのは1999年11月12刷というもの。しっかりロングセラーにはなっているんですね。こういう本を読んだことのない方にはオススメです。アメリカの成功哲学や動機付け理論の匂いというかに接するのは悪いことではありませんし,ビジネスの現場ではこうした考え方に乗って話をしなくてはならない場面も多く,また,ビジネスの現場で頼りになるのはこうした考え方やモノの捉え方を体得している人ですものね。

 もっとも,コレダケの人とは,私はお友だちになれないんですが…。


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