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『バカの壁』養老孟司(031126)
インターネット書店から「1年間買い物をしていないので,間もなくポイントが無効になります」というメールが来たので,それもナンだと思ってポイントを消化。話題(って,もう随分遅いですが…)の本。
■『バカの壁』(養老孟司/新潮選書/本体680円)
今年4月に創刊された「新潮新書」の最初の配本の10冊のうちの1冊です。もの凄く売れてるんですね。私のところにある本は9月5日22刷。発売後5か月。羨ましい。養老孟司先生はこのところすっかりヒットメーカーになられた風で,ご同慶の至りでございます。
近頃読んだ「バカ関連」の本には,『まれに見るバカ』(勢古浩爾/洋泉社/近頃の読書〈2002.8.24〉),『経済学を知らないエコノミストたち』(野口旭/日本評論社/近頃の読書〈2002.10.1〉)なんてところがありますが,いずれも,それなりに学ぶところがありました。本書も同様。
本書の書名から,ある程度推測していたのですが,養老先生は脳の構造に触れつつ,昔習ったF・ベーコンの「4つのイドラ」のような考え方を随所で見せてくれています。脳についても勉強できて知的好奇心も刺激されます。それと思った以上に先生の価値観が語られているのが特徴です。学者さんはあまりこういうことは書かれないよなあ〜という言葉が随所に出てきます。「政治家は公約なんか屁とも思っていない。全部嘘つきになった」(64ページ)とか団塊の世代に対する厳しいお言葉も見られます。これがこの本の味をよくしている要因でしょう。当たり前ですが,売れているだけあって読んでソンはないです。しかし,ここまで売れる本なのだろうか? 上の写真の帯にあるように「各紙で大絶賛!」でいいのか? とも思ってしまいます。この本が大売れするという現象も,もしかしたら「バカの壁」の内部の出来事なのかもしれません。
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