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『癒しの仏陀―救いへの道』島影利八(031104)
Kさんから送っていただいた本。Kさん,ありがとうございました。
■『癒しの仏陀―救いへの道』(島影利八/サンガ/本体1,800円)
普段はまず手に取らないであろう仏教に関する本。このところ,どうもわれわれ世代(40歳代)は精神的にピンチになっている人が多いような気がしておりますが,そんなことをKさんも感じていらっしゃるのか,私がそんなことを思わせてしまうのか,ともかく本を送ってくださいました。
著者の島影利八さんは,この著書が世に出る直前に他界されています。この本は,その島影さんが仏教の修行をする中で身につけられたこと,考えられたことがまとめられています。いつでも精神的に安定しているにはどうしたらよいのか,これが島影さんが終生求められたテーマで,それこそ仏陀の求めたものであるとも島影さんは述べておられます。
仏教という,われわれに身近なようで遠い,あるいはちょっと敬遠したい宗教の話題ですが,何かのご縁でこうして拝読してみますと,学ぶところは多々あります。もともと我々の精神には,仏教的なものが浸みていることもあるでしょうし,私の場合は父が熱心に仏様を拝んでいた環境の中で育っていることもあって,比較的すんなり読むことができました。読み終わってみますと「癒しの仏陀」というタイトルに違和感を覚えますが,では,どういうタイトルがよいのかとなると困ります。「生老病死」をあるがままに受け止める,あることはないことといった境地について述べられており,島影さんの真剣な言葉が胸にしみる好著です。「心からの安らぎに至る道―仏陀の教え」あたりが内容からいうとよい感じがしますが,こんな陳腐なタイトルでは,そもそもお客さんに手に取ってもらえなさそう。帯の「あなたもきっと癒されます」なんて軽い言葉もこの本に合うとは思えませんが,これらはきっと“ぜひ手に取ってください”という,制作された方々の熱意の現れなのでしょう。確かに読んでみれば,心の平安を得るための“ものの見方・考え方”について,多くのことを得ることができます。
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