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『碇星』吉村昭(030613)
西尾勝先生の『行政学[新版]』,山口二郎先生の『日本政治の同時代的読み方』読んだ後はちょっと現実から離れてみました。
■『碇星』(吉村昭/中公文庫/本体514円)
どうしてこの本が我が家にあったのか不明ですが,小説を読みたいなと本棚を見たら,未読のこの本が目についたのでした。吉村昭さんの小説にハズレなしと思っております。これまでに『破獄』『政府軍艦「回天」始末記』『蜜蜂乱舞』『羆嵐』『ポーツマスの旗』といったところを読ませていただきましたが,いずれも満足しました。
この『碇星』(いかりぼし)という文庫は,8編の短編小説集。定年を迎えた男を主人公にした物語が5編,自伝的作品が3編収められており,いずれも老境を扱われています。私の年齢で読むのはちょっと早かったかもしれませんが,しみじみしたいい作品ばかりでした。老いる心の準備を少しだけした気がしました。
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