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『踊る大地球』山口昌男(030416)
どうです? カッコイイ本ですねえ。これ。上左は箱です。上中がこの本を上から見たところ。上右は本のカバー。下が本文。
■『踊る大地球』(山口昌男/晶文社/本体2,840円)
装幀は平野甲賀さん。何てメリハリのある明朝体の使い方でしょうか。書体もさることながら,たとえば,箱のタイトルの「踊る」の「る」と次の「大」の間の文字の詰め方などを見ると,“すんごいっすねえ〜,こだわってますねえ,平野先生”と言いたくなります。印刷の活字の場合,普通,□(正方形)の中に文字ってのは収まって□□□□と並んでるはずなんですが,「る」の下に「大」の左足というか右足が滑り込んでますものねえ〜。下のほうの「枚」と「の」の入り具合なども絶妙。美しく収まっていると思います。箱もカバーも色使いがシブイ。それと,それぞれの紙の選択も“これしかないだろ”という感じです(平野甲賀について。近頃の読書(2002.3.13),近頃の読書(2002.6.8))。
で,装幀は素晴らしいとして,この本の中身ですが…。山口先生の絵というかスケッチというか,が,またやっぱり,すんごくいいんですねえ。山口先生の味のある線画が満載です。装幀家の人は,こんなの見せられたら装幀をダサクなんてできないという気がします。対談などの文章も載ってはいますが,それよりも山口先生のスケッチとか造本のほうが遙かに雄弁。本体2,840円と普通の書籍にしては高すぎる感じがするかもしれませんが,画集であればこれぐらいしてもいいのかなとも思います(モノクロですけど)。実際これを手にして拝見してみると,納得のお値段でございます。
山口先生について紹介するに当たっては,先生の絵ははずせないだろうと思っておりましたが(近頃の読書(2003.2.7)),実際にそれを実行された方がいたわけでございます。編集担当は,何と,あの中川六平さん(近頃の読書(2003.4.4))でした。“げ。私は,また,あなたが担当した本を買ってしまいましたよ”ということなのでした。
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