『つらい心への処方箋』宮子あずさ(030331)
 久しぶりに宮子あずささんの本を読みました。2001年10月発行の本です。

■『つらい心への処方箋』(宮子あずさ/ポプラ社/本体1,300円)
 宮子あずささんは,東京厚生年金病院の現役女性看護師さん。1963年生まれと,私より5歳も年下なのに,書かれることを読むと,何だか人間としての“厚み”というか“深み”が随分違うなあ…といつも思わされてしまいます。素直なさっぱりした文章を書かれる方で,時折見せてくれるドタバタも微笑ましい。そんなときは,“いやいや,おじさんだったらばねぇ〜”と,入院患者気分で声をかけてしまいたくなってしまいます。宮子さんは内科を経て,いまは精神科の看護師長さん(おー。何だか師団長みたいだあ。とてもじゃないが気楽に声をかける感じじゃないのかもしれない。今や)。宮子さんはどう思われているか知りませんが,精神科になったことで,今後,物書き方面では随分得をされるような気がします。今後相当勉強してくれそう。楽しみ。
 こういうタイトルの本は,私の場合,まず手にすることはないのですが著者が宮子さんだったので読んでみました。40歳を過ぎて“つらい心への処方箋”でもないだろうという気もしないでもありませんが,誰だっていつだって,心に負荷はかかっています。そんなことについて,いろいろ思いを巡らす時間を持てて,有意義な読書でした。この本の中にも出てきますが,何かあったときに一言ですかっとするような“魔法の言葉”は,まあ,ないんですね。というわけでこの本は格言集ではありません。苦しいときはやり過ごしたり,少し距離を置いて問題と向き合うことが大切。この本のよいところは,宮子さんなりの考え方,論理の組み立て方,放り出し方などを見せてくれたところにあると思います。書き手としては相当のエネルギーが必要だったでしょう。宮子さん,お疲れさまでした。ありがとうございました。


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