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『哲学を疑え!』土屋賢二・石原壮一郎(030323)
何だか力が出ず,また1冊読んでしまいました。
■『哲学を疑え!』(土屋賢二・石原壮一郎/飛鳥新社/本体1,200円)
土屋賢二先生とコラムニストの石原壮一郎氏の共著。「教える人・土屋賢二」「押しかけ弟子・石原壮一郎」という設定で往復書簡で構成。石原氏は執拗に「幸せになるにはどうしたらいいのか。哲学はその問いに答えてくれるはずだ」と迫っています。対談もあり。買ったときには全然気がつきませんでしたが,カバーデザイン・イラストは南伸坊さん。
うー。お気の毒ですがこれは不発な作品でした。「哲学」という素材がいけなかったんでしょうかねえ。本書をずーっと読んだ感じで,どうも最初からコンセプトが不明確なまま話が進んでしまい,土屋先生も(シャレでなく)本当に不本意な仕上がりになってしまったとお考えであるフシがうかがえます。石原氏は結構頑張っておられるんですが,残念でした。
随分前に新潮文庫で読んだ,似たようなコンセプトで作られた南伸坊さんの『解剖学個人授業』(養老孟司・南伸坊),『生物学個人授業』
(岡田節人・南伸坊) ,『免疫学個人授業』(多田富雄 ・南伸坊) のほうがうまくまとまってましたねえ。それと最近日経ビジネス人文庫になった『経済ってそういうことだったのか会議』(佐藤雅彦,竹中平蔵
)にも学んでほしかったなあ。この本は2001年11月発行なのでタイミング的に学ぶ時間があったのかどうか,実は定かではありませんが…。
本の作りも何だかどうもねえという感じです。“「カバーは南伸坊さんに頼んだし,本文レイアウトもこれならオッケー,あとは土屋先生・石原さんヨロシク」ってなお気軽おマカセ気分でつくっただろー,これー”っていう感じです。妙にこなれた本作りっていうんですかね。何かそんな気がします。
土屋先生の「あとがき」にこんな文章あり。これには笑った。
わたしの人生を一言で要約すれば,「こんなはずではなかった」ということになる
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